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コラムバックナンバー 2003年特集記事

002「漢字が意外とオシャレやねん!」

photoもしもあの時代劇のヒーロー、遠山の金さんがトロントに来たら…
「いや、それがどないしたんや!て。いや、ちゃんと見てや! ほらっ! 桜吹雪。チェリーブリザード! 分かる? …ん〜…タトゥーとは一寸ちゃうねんなぁ〜。何かそういう軽いイメージで取られると辛いもんがあるなぁ〜。刺青。青を刺すって書くぐらいめっちゃ痛いねん! いや、日本人が見たら皆、絶句やねんけどなぁ〜。おかしいなぁ〜???」と自分の右肩に美しく入った刺青の効果の無さに嘆くのではなかろうか。

日本でも最近流行化しつつあるが、古風極まりない昭和初期を通り越して大正ロマン的思考の強い私には『刺青=その筋の人』という固定観念をどうしても払拭出来ない。刺青を入れるにはそれなりの覚悟が必要なのだと思ってしまう。痛みに耐える覚悟、それを一生背負っていくという覚悟、銭湯などの大衆浴場に行けなくなってしまうという覚悟など。自分の身内の誰かが流行に乗ってTATOOをするとか言い出したら、「止めとけって! 健康ランドとか行かれへんくなるぞ!」と必死になって止めるであろう。私の住んでいた大阪市西淀川区には刺青規制をしていない銭湯がある。家の近所で電気風呂があった為よく行っていたが、疲れを癒しに行っている筈が、逆に変な疲れを背負って帰る羽目になる。

確かにそれはTATOOとは違い、言葉では言い表せない程の威圧感のあるもので、「おっちゃんえらい綺麗な色の長袖着てるやん!」とは間違っても言えない、決して近寄ってはならない負のオーラのようなものがあり、逆に近寄って来たら何としてでも逃げねばならぬ恐怖感がある。しかし、『刺青をしてる人=関わってはいけない人』という教えは、ここでは全く意味をなさない。

トロントでは、外に出て刺青をしている人を見ない日は無い。街中で5人通り過ぎたら、必ず1人は刺青をしていると言っても過言では無い。ここまで多いと刺青をすることは『覚悟』とかでは無いような気がしてならない。どちらかと言えば、それはバーゲンで洋服を買い込むオバハンに似ている気がする。後先も考えずに、同じような物を既に持っているのに安いからと買い漁り、返品出来ないのに間違ったサイズを買ってしまったり…。耳無し芳一に憧れてんの?と訊きたくなるぐらい漢字の意味も分からず沢山彫り過ぎて般若心経みたいになってたり、勢いで彫った彼女の名前なんか、単純に「別れたらどないすんねん!」と思ってしまう。洋服なら捨てられるけど、それが気に入らんくなったらどないすんねん! そのTATOO、天使のつもりか知らんけど、俺には羽の生えた裸のオッサンにしか見えへんぞ! ある意味ごっつい覚悟やなぁ〜。

最終更新日 : 2004/07/21 (Wed)
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