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029「中華人皆屁ぇを国 【第三巻】〜海老の殻剥き見事に不向きの巻〜」

photo誰よりもカッターでの工作や裁縫、金庫破りが得意でも、免許が無ければメスや聴診器を扱う医師にはなれぬ。このように簡単に仕事に出来ない職種もあるが、玩具のように判断力が充分でない対象年齢未満者が触れ、誤って飲み込んでしまったりする事故を未然に防ぐ為の『○歳児以上向け』という記載がされている訳ではないので、自分の経験からその仕事が好きか嫌いか、向いているか向いていないかを判断しなくてはならない。

勇ましく新しい仕事に取り掛かるも、僅か10分で右人差指第一関節が半分無くなるのではないかと思う程の負傷をし、延々なる海老の殻剥き作業により、痒み治まらず赤く腫れカブレ上がった手は、その仕事が私には向いていないのだと諭し、カナダ歴7年の中国人に、英単語を発音を含めて教える度にさせられる、重い荷物“キャリー”や、油汚れの酷い大きい鍋“ウォッシュ”等の作業が、私に奴隷のような気分を味わわせ、完全に嫌いにさせた。そのため、嫌いな食べ物を金を払ってまで食べようとしないのと同じように、嫌いになった仕事を金を貰ってまでしようとも思えず、“クィット”という新しい英単語を彼に教えて間も無く辞めた。そして、次は向いていると感じる上、好きだと思える仕事を得るべく、自分の履歴書を駅前のティッシュ配りの如く、様々な所にバラ撒いたが、何の連絡も無かったどころか、自分が新しく得ようとしている仕事が一貫して飲食店での接客業務であることに気付いた。

そんな折、辞めた寿司屋の一周年記念パーティーが閉店後の店内で行われることになり、何故か私は招待を受けた。パーティーと云っても、それなりに見栄え良く並べられた料理を、賭け麻雀に興ずる中国人の横で楽しそうに食べるというだけのもので、満腹感はあったが、満足感は正直無かった。ただ、人手不足という問題を抱えていた店主から戻って来てくれないかと頼まれ、丁度、店で知り合った常連客との触合い等を恋しく思っていたこともあり、違う寿司屋で働くぐらいならと思い、早速翌週から給仕担当として再スタートすることになった。

久々に仕事着に袖を通すと、自分がこの仕事が好きなのかと勘違いしてしまう程、客の注文を取るのを楽しみにしている自分が居た。そして、来店した客からの注文を取りに行くと、“チキンカツカレー”と客が平然と云った。店外に出て店の名前を確認するまでも無く、ここは”○ンキスシ“という寿司屋だ。飛行機の客室乗務員が「鶏か魚か」と訊いてきて、「ツカレてるからチキンか」を物凄い早口で何度も言い続けたとかならまだ分かる。一度辞めているとは云え、かなりの古株である私。記憶力は良い方ではないが、店のメニューぐらいは全て頭に入っている。寿司屋で匂いのきついカレーなど有り得ないという気持ちを込めて「申し訳御座いません。当店にそのようなものは…」と云い掛け、客の指差す先を見ると、見たこともない別メニューがテーブル上に置かれており、寿司等の写真が彩る華やかなメニューの中に、何とも下品な暗い茶色を放つ“カレー”の写真が…「御座います」
最早、寿司屋なんかやあれへんやんっ!


nob morley
先日は、ジャパニーズ・ドリーム・オーディションの司会を務めさせて頂きました。満員御礼、感謝!
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最終更新日 : [09/12]
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