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032「中華人皆屁ぇを国 【第六巻】〜博打覚知で愚痴告知、陰口無駄口極致の国恥の巻〜」

photo「何かの間違いとかでは決して御座いません。以前調理場で働いていた時、私は確かに9ドルを時給として頂いていましたし、給料明細にもそう記載されていました。」再三に渡る私の、言葉を選びに選んだ実に丁寧な涙ながらの訴えは、「アホか! そんな筈あるか! お前なんか何処で働いても6ドル50セント以上の価値は無いわ!」という罵言によって完全に斥けられた。

一度辞めたとは云え、一番の古株である私。チップが正当に分配されていないことに気付いていても、手が洗剤等による手荒れやカブレで水虫だらけの母親の足の裏より醜くなってしまっているのに、ゴム手袋も与えられずに皿洗いをやらされたりしても、今まで一切の文句を言わなかった。囚人の強制労働以上に働かされてもそれ相応のお金という見返りがあるから、いつの間にやら犬すら食わない残飯のようなウ○コに限りなく近い賄いに皆が文句を云う中、私だけは神仏に仕える者のように何も云わず食し、空腹を満たした。そんな私の初めての主張を一切聞き入れて貰えないどころか、反日の精神を私個人にぶつけるように罵倒された。このやり場の無い怒りを日本人ウェイトレス達に話さないでおける程、私は無口な男に成り切れなかった。

昼の賄いを囲む女性陣に対し、事の顛末を一部始終話し始めた。すると、遠くから妙な視線を背中に感じ、振り返り見ると店主がこちらの会話風景を、木陰に隠れて涙目で弟・飛雄馬の頑張りを見守る星 明子ように、ソワソワしながら伺っていた。『”いらっしゃいませ“ぐらいしか日本語分からんくせしやがって!』と腹立たしさ満開で話し続け、ウェイトレス達の大和魂を奮い立たせ、”日本人が控え目な人種やと馬鹿にしやがって!“と一致団結一斉ストを企て始めると、突然目前に封筒が現れ私の話を遮った。ふと横を見ると封筒を手に持つ店主の姿、悲愴感漂う雰囲気で「これでいいんでしょう…」と弱々しく云い「これでもぅ何も云わないで!」と小声で強く付け加え、私にそれを手渡そうとした。

「ふざけんな! 何やその態度! まるで俺が悪者みたいやないか! 金さえ渡せば何とかなると思いやがって! あない言われれたら、もぅ金どうこうの問題とちゃうんじゃ! こんな金…」と大声で叫んで眼前の封筒を破り捨て、店内で椅子や机を投げ飛ばし暴れ狂う自分の姿を瞬きと同時に瞼の裏に見てしまった私は、すんなりそれを受け取った。
生活の為にも職を失う訳にはいかない。店主がそそくさと持ち場に戻った後、封筒の中を確認すると、確かに不足分のお金がキチンと入っていた。例え様の無いもどかしさが心中で蠢いたが、これも金の威力か完全に勢い失い黙りこくってしまった。

それどころか、文句を言って何とかなるなら、言ってみるものだと手に触れる現金の感触に「客から給仕担当を指名される人間は俺ぐらいのもんやぞ! やっと分かったか。この店にとっての俺の重要性が。俺がおらんかったら、こんな店…」と、優越感から来る心地良さすら覚えていた。

次の日、店内の柱の裏側に張り出された翌週の勤務表から私の名前が無くなった。
そして私は”出入り禁止“になりました。


nob morley
何と!吉本新喜劇に『金の卵』として発掘されたノブ・モーリー!!
詳細はwww.yoshimoto.co.jp/shinkigekiへ。11月30日にはとうとう舞台に立つらしい。(編集部)

最終更新日 : [10/25]
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