bits lounge
bitsブログ、トロント在住ライターのコラム集、トロントリアルライフ、体験談etc

ホーム > ブログトップ > 037「おセチ辛い料理」
SHOP ショップ
コラムバックナンバー 2003年特集記事 お問い合わせ

当コンテンツに関するお問い合わせはこちら
■お気軽にお問い合わせください。
コラムに関するご意見・ご感想をお待ちしております。
■随時、ライター募集中!
当コンテンツでは、ライターを目指している方のコラムを積極的に採用していきますので、ご応募お待ちしております。
■PRの場をご提供
ビジネスプロモーションの一貫としてのスペースも提供しています。

これまでに執筆したライターのご紹介!
'05年バックナンバー
'04年ブログ集
'03年コラム・特集記事



037「おセチ辛い料理」

photo昨年、初めて新年を日本以外の土地で迎えることになった私は、友人にカウントダウンホームパーティーなるものに招かれた。友人の友人の友人達が一斉に集ったその会は楽しそうな雰囲気満開であったが、人見知りな私には、余りにもアウェイな気分が増幅し、本当のホームで炬燵にミカンに紅白歌合戦、義務感経由の蕎麦を食い、最近は自宅で作らず百貨店等に注文するようになったとは云え、『おせち料理』にそれなりの想いを馳せながら新年を迎える方が幾らか性に合っていた。
やはり、生活様式等はすっかり洋式であっても、心は和式なのか、正月は”おせち“とまではいかなくも、それなりに縁起の良い日本食で新年を祝いたいと願う。

日本人にとって縁起の良い食べ物の代表的なもの「寿を司る」と書く『お寿司』。実に贅沢なイメージが先行するこの食事を庶民にも手の届くものにしたのが「回転寿司」であった様に、北米において
”スシ“という、最早丁寧語の”お“も省かれてしまう程、シブガキ隊並みにお寿司の存在価値を変えたのが「中国人と韓国人」であろう。彼等のお陰で一体何件あるのか分からない程、日本での自販機並みに日本食屋はトロントの至る所に点在する。彼等の店に共通して言えることは、店の入り口等に妙な義務感で日本人形等が置かれていることである。これは「日・韓・中」を見分けるセンスの無い西洋人には”何とも言えない日本らしさ“なのかも知れないが、我々日本人には単なる”胡散臭さ“しか感じさせない上、逆に「日本の方には満足して頂けないかも知れません」と予め了承を得ようとしているようにしか思えない。そして案の定、出される食事は「日本食と云うよりも”日本ショック!“と云う感じ」と、林家パー子師匠しか笑わないような冗談しか出てこない程、後味が物凄く悪かったりする。

妙に甘い酢飯が俵型とは程遠く「握った」と言うより「絞った」と言う感じの変に細長い状態で、”魚が旨いと書いても鮨“など完全無視の、口に入れた時に生臭みが一気に広がる実に気持ちの悪い生魚や半解凍の刺身を乗せて眼前に現れても、正直それを寿司だと認識するのに時間が掛かってしまうどころか、「これが寿司の西洋新化形”にぎり“ではなく”しぼり“」とでも言って納得させて欲しくなる。それだけでなく、カウンターの向こう側に立つ寿司職人が長さ勝負のコック帽を被っているのを見る度に「西洋人に”日本人は西洋と東洋の区別も付かないアホなんや“と思われるやないか!」と叫びながら店内にハサミを持って飛び込み、せめてあの長いコック帽を4分の1ぐらいの長さにしてやりたくなってしまう。それぐらいに味覚どうこうではなく、単純に視覚的にアホにしか見えない。
いくら食から来るホームシックを和らげてくれたりと海外生活に於いて日本人には有難い存在であっても、西洋人がそんな贋物の日本食で満足し日本料理を知り尽くしたような誇らしげな顔をしているのを見ると、興味を持った女性に自分より先に告白しようとしている男を見付けたとき並に”ちょっと待ったぁ!“と叫びたくなる。
海外での正月は私には大いに世知辛い。

nob morley
明けましておめでとう御座います。
今年もどうぞ気長に宜しくお付き合い下さいますようお願い申し上げます。


最終更新日 : [01/11]
▲PAGE TOP