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042「カナダ在住日本人喫煙者(中篇)」

photo1箱20本入りの煙草が1カートンで10箱。それが4カートンだと、煙草の本数で言えば8百本である。然し、煙草は吸うときこそ本数で数えることはあっても、買うときにその本数の意識は何故か無い。誰かに「マイルドセブンの煙草を20本買って来てくれ!」などと頼まれれば、「一体今日中に何本吸う計算なんや?」と立て替える金の厳しさを味わいながらも平然と、2カートン(20箱)買って帰って来てしまうであろう。それぐらい日常の意識から多少外れたところに存在する単位であり、そういう意味から云えば小学校以降耳にした記憶が余りない”デシリットル“に何となく似ている気がする。
だから余計に、空港で厳めしい制服を着用した女性に、所持している煙草の実際本数を指摘された時、自分が今後8百本もの煙草を消費しようとしているという簡単に実現するであろう未来予想図に、胸が悪くなり、肺が黒ずんでいく絵を想像し恐ろしくなり、自分が日常”カートン“という単位を使う際、1カートンを”ワンカートン“、2カートンを”ツーカートン“と別に格好を付けている訳でもないのに英語読みするのに、3カートンとなると突如”さんカートン“と日本語読みに変わるという統一性の無さにうな垂れた。
然し、それ以上に私を心底悩まし恐怖へと追い遣ったのが、税関審査官と思しき女性の口から発せられた言葉である。
「この国に持込めるのは2百本まで!」
何故、彼女がカートンという単位を使わず何本という表現に拘っているのか分からない以上に、米国でカートンのセット販売をしていたものが、隣国には一つしか持込めない理由が分からず、両親や友人がすんなりそれ以上の煙草を何の問題も無く持込めたことが単純に理解出来なかった。
テレビショッピングで「今、パソコンを購入すれば一緒に最新デジカメも付いてくる!」とあり、これはお得と注文し、現金払って、商品届いて封を開けたらデジカメの姿が見当たらず、急いで電話を掛け文句を云うと、先方が「あのキャンペーンは一部の地域限定です」と返して来たぐらい腹立たしい。受け入れられない国や地域があるのに、何を大々的に”マルボロをセットで買うとお得ですよキャンペーン“を、また選りに選って空港でやっとんねん!
いやそんなことより、自国の煙草がえげつなく不味くて高いくせして、他から入ってくる上質のものを規制しようとするなど、錆びれた商店街の誰も買いそうにないセンスゼロの服を高値販売しているブティックが、近所に建設が決まった大手デパートに対し建設反対運動を起こしている並に、ナンセンスである。然し米国で、お客様にはより良い商品をより安く御提供という客商売の基本的スローガンが確実に掲げられている中、客への行き届いた気遣いが欠けていたことは否めない。それに対してカナダは、隣国に欠けていた”お客様は神様です“的な心遣いは完璧で、自国の規制に対し無知な中、自分が知らずに犯してしまった違反に動揺している私へ実に寛大な気遣いの行き届いた対応を見せてくれた。
「残りの6百本は税金を払って持込むか、この場で処分しなさい。」   


〜つづく



nob morley
3月22日(水)、『baseよしもと』にて「金の卵ライブ」が行なわれる他、3月25日(土)、4月1日(土)放送予定の吉本新喜劇にて活躍中。

最終更新日 : [03/23]
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