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043「 カナダ在住日本人喫煙者(後編)」

photo「勿体無い」という言葉が世界的に取り上げられる程、エコロジーに重点が置かれている昨今。私自身を世界基準にすればいいのにと思う程、重度のもったいながりの私にとって、折角購入したものを新品のまま処分するなど、レンタルしたビデオを見ずに返す以上に贅沢過ぎて考えられない。免税されているとは云え、日本の正規の値段と然程変わらない1カートン25ドルの米国煙草。それを4カートンセット購入で10ドル割引で90ドル。周囲が不味いカナダ煙草を仕方無しに吸う中、自分は米国産の煙草に舌鼓を打つという、先に待ち構えた極上の優越感に意気揚々と入国するも、税関で「持込めるのは1カートン迄」と止められ、ダチョウ倶楽部以上に”聞いてないよぉ〜!“状態の私。90ドルの内、ほぼ70ドルをゴミ箱に捨てる”死に“にするか、若しくは税金を払って全て持込む”生き“にするか、究極の選択であった。貧乏旅行が基本の私には”生き“にする為に払う余分な金は一切無い。大体、他国で購入したものに対し、税金を払う意味が分からない。また、日本の空港ですら2カートンをセットで買うと特製のボールペンとか付いてきたりするのに、持込みは1カートンまで。一体カナダという国は何ぼ閉鎖的やねん! 然し、70ドルもの(1週間は余裕で暮せる)大金を見す見す”死に“にする訳にもいかぬ。答えが出なさ過ぎて、係員の隙を盗んで自分の荷物を掻っ攫って逃げ去りたかったが、出口が思いの外遠く、出口手前2メートル付近で警備員数人に取り押さえられる自分の姿を容易に想像出来た。こんなことで強制送還だけは御免だと色々考え過ぎていると無性に目の前の旨い煙草が吸いたくなり、自分の意識とは逆に勝手に口が「カードは使えますか?」と支払う気満々の質問をしていた。
係員の女性は”やっとこの素っ頓狂なアジア人から解放される“という安堵感からか”君って、そんな顔もするんだぁ“とつい石田純一風に言ってしまいそうになる程の優しい笑顔で支払い所を指差した。それは顔の見えるパチンコの景品交換所のような感じで妙な物々しさがあったが、壁側に目をやると『VISA』の看板がドーンと大きく掲げてあった。それを見た瞬間、私にとってカナダが不味い自国産煙草を高値で売り、国内に持込まれる煙草を厳しく規制し、他国で買った煙草に税金を掛けるという、愛煙家泣かせの金儲け主義な国に思えたが、税金が幾ら掛かるのかまだ分からないので、そういう感じを覚えるには早いと自分の感情を少しだけ置き去りにした。しかし彼女がおもむろに私に渡した税金請求書には、置き去りにした感情が綺麗に元の位置に帰って来る額が…138.34カナダドル。
こんな高額、たった煙草の為に払える訳が無い。と云うより、煙草を買うのに使った額より数段高い。言葉にならない異様な程のもどかしさを抱え、家に帰り、買った煙草で落ち着きの一服。casual goods accounting documentと銘打たれた領収書を見ると、138.34ドルの内訳が記されていた。関税15ドル、物品税47.55ドル、GST9.19ドル、州の煙草税66.60ドル。GSTとはGoods and Service Tax、所謂、サービス税。
一体何のサービスやねん!


nob morley

吉本で活躍中の彼。www.yoshimoto.co.jp/shinkigekiのフォト&ヴォイス3月20日の日記にはダメだしされてる彼の勇士(?)が…。(by 編集部)

最終更新日 : [04/12]
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