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53「他人の入浴物凄迷惑」

photo日本では温泉や檜風呂などが生むリラクゼーション効果は絶大と持て囃され、温泉に至っては病に対する効能まであり、単なる湯に溶ける粉末に何の効力があるのだと疑ってしまうが、何種類もの入浴剤が存在し、単純に身体を綺麗に洗うということよりも、湯に浸かり、疲れを癒すことをメインに『風呂』というものが存在している気がする。然し、そんな、五右衛門風呂に代表されるように湯船に浸かるということを古くから大切にしてきた日本人とは云え、身体の洗浄を怠ることを潔しとした訳では無い。汚い身体で入浴すれば当然湯が汚れる。湯の貴重さを考え、出来る限り汚さぬようにし、なるべく沢山の人がその湯を楽しめるようにと、綺麗な身体で入浴する為に洗い場を湯船とは別に設けるようにした。だから、日本人にとっての風呂場は通常洗い場と風呂釜がきちんと分かれているのである。
ここまでの私個人の見解が正しいかどうかは全く持って定かでないが、私が初めてユニットバスなるものを見たとき身体を便器に腰掛けながら洗ったのは確かである。「バスタブはあれど洗い場が無い」という事実を私は「洗い場はあるが、唯其処に腰掛便器がある」という実態に、便器の足元付近に排水口を見付けたことにより、変換させた。一歩間違えれば、風呂釜にシャワーが付いているので、其処を洗い場と勘違いし、風呂釜で身体を洗い、便器に浸かっていたかも知れない。
ワンルームマンション等に住めばユニットバスは確かにスペースを有効的に使う良い方法なのだと感じる。洗い場と風呂釜を一緒にしてしまったと云うのは、日本人からすれば文化の冒涜とも取れる行為であるが、狭い日本に於いては、何とも斬新で大胆な発想だったのだろう。然し、それに伴い風呂場と便所が一緒になる。大胆と云うよりも寧ろ、投げ遣りな感じがしてならない。排泄物処理システムの横で身体を綺麗に洗浄する。生ゴミのゴミ箱の横に洗った食器を並べていくようなもので、幾ら綺麗に洗っても瞬間的に汚されている感が拭えない。別にその食器に生ゴミが触れていた訳ではないが、不衛生な気がしてその食器で何かを食う気は一切起こらない。実際脱糞をしている人の横で悪臭を感じながら身体を洗って綺麗になったと思う人間がどれほど居るというのだ。風呂場に便器を持ち込むなど、正常な人間のすることで無い気がする。
然し、西洋ではこのシステムは当たり前で、普通の海外一人暮らしを決意した瞬間、”台所・便所・風呂共同“は、実際”台所・ユニットバス共同“であり、他人が風呂に入っている間、便所は使えず、他人が大便した場所で異臭漂う中、シャシャワーを浴びなければならなかったりする。そんなストレス満開の共同生活を続けていた折、類稀なる尿意を催し便所に駆け込むが、中から入浴中のシャワー音、「他人が風呂に入ってるだけで、何故便意すら我慢せねばならぬのだ!」と矛盾理不尽耐え切れず、台所へと走り、流しに放出した。それ以来、そのアパートは気分的に”ユニットバスキッチン共同“となり、排尿した場所で食器を洗い、果ては料理や食事をするという人間の尊厳ゼロな極めて不衛生な棲家となった。

nob morley
吉本興業所属のお笑い芸人。母校(高校)の文化祭で劇の演出をする。関西では月に1〜2度はテレビ出演するも、この学祭であまり顔が売れてないことが判明。

最終更新日 : [09/08]
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