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58「1/4の順当な勘定−2004−」

photo『$50札は存在していても¢50玉は無く、¢25玉は存在していても$25札は無い』
日本の貨幣感覚から言えば、アメリカやカナダのそれが何ともナンセンスに思えて仕方無い。昔は両国共に日本の50円玉に相当する¢50玉が存在していたようであるが、今や50セントと云えば、ニューヨーク州出身のラッパーが先に浮かぶくらい、デビューアルバムを1100万枚も売り上げたことは単純に凄く、今どうしているのか分からないNBA選手の”ペニー“・ハーダウェイ並みに、名前以上に価値のある人間に成り上がった代表者であり、「彼の存在が生活上の会話で混乱を招くから¢50玉が無くなったのだ」というのを、¢50玉が世から消えた正当な理由にしても良い位であり、それ程、便利な筈のハーフが無くなり不便なにおい満載のクォーターが残った理由が分からない。
日本人にとっては「クォーター」という表現は民族や人種の異なる血が4分の1流れている混血者に対して使うぐらいのもので、4分の1という割合を表現することが日常に溢れていない。然し北米では、15分という時間を表現するのにも、前半・後半という分け方でないバスケットやフットボールの試合でも、兎に角「何かこれって4分の1じゃない?」と思ったものには何にでも取り敢えず「クォーター」と付けとけ! いや、それだけでなく、例え2人で1つのケーキを半分個するような時でも”クォーターっ個“してそれを2つずつ食べた方が何となく得した感が出るから、何でもハーフにするときは先ずクォーターに分けなさい的な、多汗症の子供に親が夏場でもTシャツの下にランニングの肌着を着せるような強要且つ強制に似た、強迫観念に苛まされているようにすら思える程、売れそうにない芸人の一発ギャグ並みに「クォーター」を推している。
然し、実際、何かを食べていて友人に言われる”一口頂戴!“は許せても、いくら友人の一口が予測ではその物の大きさの4分の1程度になりそうだったとしても”クォーター頂戴!“は厚かまし過ぎて車の後ろに縛り付けてアスファルトの上を身体の大きさがクォーターになるまで引き摺り走ってやりたくなってしまうぐらい許せず、それが”ウォーター頂戴!“の聞き間違いだったことを知った自分は4分の3この世に居る気がしなかった程、日本人にとってはややこしい上に面倒な表現であり、まだそれならエスビー食品のポテトチップに敬意を表して物凄く中途半端で計算し難い『5/8』に拘ってくれた方が何となく有難い気がする。
そんな「クォーター」に対する文句の8分の1も思い付かない純心だったカナダ処女の僕は、カナダ人老婆から優しく手に握らされた$2玉を「$2はまだしも¢25みたいな中途半端な硬貨、俺はこの1年間使わないで過ごしたんねん!」という大胆な決意を胸に、自分が今の段階で唯一手にするカナダの現金を実に大切にポケットに仕舞い、飛行機を降り、老婆と別れ、入国審査を済ませ、空港から地下鉄の駅に向かうバスに乗ろうとすると、料金が『$2・25』。
「何で、あのババアついでに¢25もくれへんかってん!」という思いを込めて空港警備員に「ギブ・ミー・ア・クォーター!」


nob morley
吉本興業所属のお笑い芸人。やっと貰った休みは、自分が何してる人か分からないくらい眠く、何もすることがない。暇過ぎて自分を慰めてばっかり。

最終更新日 : [11/28]
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