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79「トシノブ君に物申す」

photo世の中にはそのもの自体の本当の価値とそのものを見た目で軽く判断した時の価値に大きく差のあるものが山程ある。
例えば、日本のプリペイドカード。一切興味を惹かれない絵がプリントされた一見何の価値も無さそうなペランペランの特殊な磁気カードがその物自体に偶然印字された値段と同じ価値の物として扱われる。然し、プリペイドカードの価値は印字された額で決まる為、使えば使う程その価値は下がり、最終的に屑となる。
そして、トロントではTTCの『トークン』が代表的であろう。友人から「TTCをよく利用するなら”トークン“を使った方がお得だよ」と言われた時、英語を知らない私は、マサトシ君の母親が息子を『マー君』と呼ぶように、トシノブ君のことを皆が『トー君』と呼んでいて、TTCを使う時はトシノブ君に連絡するとお得だよ。と言っている様に思えたが、「じゃあトシノブ君の連絡先を教えてくれないか?」と訊こうものなら、たちどころにどんな防寒具を羽織っても肌に痛みを感じる程の寒さを味わうことになりそうな自分の背後に控えた寒波を瞬時に察知した私は、「『トー君』て誰?」と訊きたい欲求を殺し、「トークンて何?」と訊くことにした。すると、「コイツだよ!」と言ってポケットから徐にトー君を出し僕に紹介してくれた。ポケットから出て来た段階で人間では無いことが分かったが、目の前に差し出されたコインのような、然しコインと呼ぶには見るからに安っぽく、その大きさは貨幣価値のあるどのコインよりも小さかった為、それがどのような活躍をするものなのか皆目検討が付かなかった。
訊けば何てことは無い、単なる日本で言う所の回数券みたいなもので、それが切符やカードではなくコインになっているだけで、先に纏まったお金を支払っておけば1回分がタダになるというようなスタイルは日本と何ら変わらない。然し、信じられないことに2ドル以上に価値あるものが、何故か2ドル玉より、挙句1セント玉(ペニー)よりも小さく、購入した即日に失くしてしまいそうな大きさなのである。確かに切符も厳密に言えば単なる紙切れかも知れないが、何となく慣れ親しんだ感もある上、料金の支払済みを証明する券として万国共通的に存在しているものであろう。それが、どうしてトロントでは何の価値も無さそうなショボくれたコインなのだ? で、そのコインを使って時間の記されたチケットを最終的に貰ったりするのである。ほな、最初からチケットでええんちゃうん! それでも、コインのままでいくというのなら、せめて大きさについてだけは再考してくれないか! 或るコーヒーショップのレジ横にチップボックス的なものがあって、其処に10セント(ダイム)と間違い、買ったばかりのトークンを何枚か入れてしまい、結局買ったコーヒーよりもチップ代の方が高くついてしまったりしたんよ! もぅこの際、トークンをCDぐらいの大きさにしてくれへんかなぁ。ほな、間違わんやろ!?
 でも、もしそうなったら、逆にCDプレイヤーにトークンをセットして久保田トシノブの歌を聴こうとするアホな奴が出て来るかも知れんなぁ〜…
いや、そんな奴おらんやろ!

nob morley
吉本新喜劇で活躍中のお笑い芸人。11月14日に初の単独ライブをうめだ花月でやります。先輩芸人と2人で、コンビとしての単独ライブです。

最終更新日 : [10/12]
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