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81「今の時代の運命みたいなもんだ」

photo1982年10月1日、ソニーから日本で最初のコンパクトディスクプレーヤーとCDソフトが発売されてから25年。時代はデジタル化への一途をたどり、レコードからCDへ、カセットからMDへ、ビデオからDVDへと移行されていき、その度毎にレコードプレイヤーが捨てられ、カセットデッキが捨てられ…。これは特に音楽や映像に限ったことではなく、デジタル化に伴い、日本の家庭から様々な電化製品が姿を消し、また新たな電化製品が姿を現して来た。2011年には、日本ではテレビ放送ですら完全にデジタル化されることとなり、その放送形式に対応していないテレビはそれまで何の問題も無く使えていたとしても、全くのゴミ扱いとなる。
こういう時代の流れというのは何も電化製品に限った訳ではない。私の実家のある京都は、実は日本で最初に路面電車が走った街で、主要な大通り全てに路面電車が走っており、架線が蜘蛛の巣のように街全体に張り巡らされているような状態だったのだが、自動車が増加するに連れ渋滞の元凶とされ、また、『地下鉄の敷設こそが進歩の象徴であり、大都市の条件である』という風潮の広まりにより、今ではその路面電車も京都市内の隅っこの方に1路線だけ寂しくあるという状態である。これも一種のデジタル化なのか、1895年(明治28年)に開通した京都電気鉄道を初めとして、それ以降大正から昭和初期にかけて大都市圏を中心に数多くの軌道が整備された路面電車を、市街地で見られる都市自体がかなり少なくなった。
そして、デジタル化の煽りは「建設するからには世界一でなくては意味が無い。科学技術が進展した今なら必ず出来る」という意気込みで昭和33年頃に建設された、正式名称を日本電波塔とする『東京タワー』にまで及び、自立式鉄塔としては2007年現在も世界最高であるにも関わらず、テレビのデジタル放送の電波塔としては高さが足りないという状況に追い込まれており、墨田区近辺にCNタワーよりも高い新東京タワーの建設が具体的なものになりつつあり、存続が危ぶまれている。
京都の路面電車然り、東京タワー然り、街の景観とは不思議なもので、元々其処には無かった物で、後にそれが造られたとしても、出来た時こそ違和感はあるが、見慣れれば逆に無くてはならないものになる。だから、当然それを簡単に無くしてしまおうとする考えは、『「今日はドラクエVでレベル20まで育て上げた遊び人をダーマの神殿で賢者に転職させるんや!」と学校から意気揚々と家に帰りファミコンの電源を入れると「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」というメッセージが2度、呪いの道具を装備したときのメロディと一緒に流れ、3つある内の2つが消えたと知らされ、残された冒険の書だけは無事でありますようにと切なる願いを込め、Aボタンを押すと、画面の中心に、4人のパーティーだった筈がたった一人に、レベル32だった筈がレベル1に、私の名前だった筈が弟の名前に変わり果てた勇者の姿が現れた時に、弟に対しそれまでの人生でマキシマムマックスの憤りを感じたくらい』実に悲しく許せない。(つづく)

nob morley
吉本新喜劇で活躍中のお笑い芸人。お問い合わせの多い11月14日のノブモーリーの(コンビ)単独ライブ、彼のコンビ名は『湊町ラフォーレ』ですよ。

最終更新日 : [11/09]
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