シネマサトの邦画のほ〜がイイかもね!

第八十九話
凶悪犯罪者の妹になってしまった少女の
過酷な逃避行を描く社会派ドラマ

凶悪犯罪のニュースを見る度に、「今まで自分がこういう事件に巻き込まれなかったのは奇跡的だ」と思う。それは必ずしも被害者側になるという話ではなく、加害者側も同じである。自分だって、いつどこで犯罪を犯してしまうかわからない。故意に人を傷つけようとすることは(自分が正気を保っている限りは)ないとしても、カッとなってその一歩を踏み外してしまうことは無いとは言えないと思う。そしてもう一つ、突然世間から犯罪者扱いされる状況があることをボクは知った。それは「犯罪者の家族になること」である。−兄が幼い姉妹を殺害するという最悪の罪で逮捕され、不幸のどん底に突き落とされる船村家。中学生の妹(志田)は何もわからないまま家族から引き離され、犯罪者の家族の護衛をする刑事(佐藤)の保護のもと、世間の目から逃れるための逃避行を続ける。マスコミや周囲の人々の中傷や執拗な追いかけもリアルで、中学生の妹に対する容赦ない世間の仕打ちは見ているだけで胸が痛くなる。犯罪者を生んだ家族も同罪に問われるべきか? そんなことを考えずにはいられなくなる、重い重い作品だ。

誰も守ってくれない
(2009年公開)
監督:君塚良一
主演:佐藤浩市・志田未来

[ 2011/03/04 ]

シネマサト
この作品では、あまり知られていない"凶悪犯罪者の家族を守るマニュアル"が公開されていてとても興味深い。自分の子どもが犯罪者だというのは自分が犯罪者になるより辛いかもしれない。

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