シネマサトの邦画のほ〜がイイかもね!

第九十話
平凡な主婦が“スパイ活動”を命じられる、
三木聡のカラフルなコメディ

きのう会社をズル休みした。単に有給を取ったというよりも気分的には“ズル休み”だ。会社に仮病の電話して、録りだめした映画を観てたら、ちょうど友人から「仕事でむしゃくしゃしてるから飲みたい」との連絡が。仕事のグチとも人生のグチともつかないことをお互い言い合っている中で出たのが、「一体いつまでこんなにあくせく働く日常が続くのだろうか?!」ということ。だって今後一生、1か月単位の休みなんか定年するまで貰えない、って考えると、ちょっとした絶望感すら感じる。かといって仕事が心底楽しくないわけじゃないし、明日もし1億円の遺産を相続することになったとしても、今の仕事はとりあえず続けるだろうと思う。何もしない事の辛さも解ってるから。−そんな会話で思い出したのが、さっきまで観ていたこのコメディ映画。単調な毎日を送る平凡な主婦スズメが、ひょんなことからスパイ生活を始めるのだが、その活動と言えば「とにかく平凡でいること」。スパイらしいことは何もしないんだけど、“スパイ活動”という目的を持った途端に、日常の何気ないことがスリルを帯びてくるというのは全くの真理だと思う。結局人生、目的があるかどうかってことが生きがいにつながるんだろうなぁ。

亀は意外と速く泳ぐ
(2005年公開)
監督:三木聡
主演:上野樹里・蒼井優

[ 2011/03/18 ]

シネマサト
三木聡らしい細かい笑いのセンスがちりばめられていて、くすくす笑ってしまう楽しい作品だ。そして主婦役の上野樹里が普通にカワイイ。

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