シネマサトの邦画のほ〜がイイかもね!

第九十二話
昭和を生きる市井の人々のつつましくも
愉しい家族愛を描いた人情コメディ

恒例の出張でカンヌに来ている。乗り継ぎのパリは雨だったのだけど、カンヌに着いたらもう夏を感じさせる、抜けるような晴天だった。
震災の影響もあるのかもしれないけど、出発直前までひっきりなしに仕事の電話がかかってきて、ろくに休みもない日々が続いていたからちょっと疲れ気味。おまけに到着直後からみんなに「日本はどうなの?」「あなたは大丈夫?」と同じ質問を何度もされる。
もちろんみんな心から言ってくれているのがわかるんだけど、同じような返答を繰り返している自分に少しだけうんざりする。ボクがここでみんなに「時間はかかるけどみんなで協力して立ち直るよ」とか言ったところで、東北の現状が変わるわけじゃないし…。
−カンヌの空とは対照的な曇り空の心を抱えたボクがスーツケースに放り込んできたのは、フーテンの寅さんだ。寅さんの癒し系キャラはもちろんだけど、他愛もない笑いと昭和のつつましくたくましい人々の生き様を見ていたら、日本は何とかなる、って思えてきた。とりあえず明日また海外の人に心配されたら「大丈夫、日本は何とかなります!」って笑顔で答えてみようかな。

男はつらいよ
(1969年公開)
監督:山田洋次
主演:渥美清・倍賞千恵子

[ 2011/04/15 ]

シネマサト
ボクが一番好きなのは前田吟のキャラクター。なんの変哲もないんだけどホッとするおじさんだと思う。でも寅さんが美女にモテるのって何となくわかるなぁ。

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