シネマサトの邦画のほ〜がイイかもね!

第九十三話
京都の街で気ままに生きる女性たちを描いた、
限りなく平種な群像劇

久しぶりの土曜休み、散髪に行った帰りに広尾のシャレオツなカフェでお茶を飲む。青空を眺めながら隣の席のワンコにちょっかい出したりしていると、あまりにも長閑で、震災があったととが信じられないような気持ちになる。でも帰りに地下鉄駅に行き、立ち入り禁止テープの貼られたエスカレーターを横目に薄暗い改札に向かって階段を降りていくうちに、気持ちが一気に冷めていくのを感じる。東京では買い占めも収まりつつあるし、暖かくなって計画停電も一時ストップしているから何の不自由もない生活が出来ているんだけど、テレビで繰り返されるACのコマーシャルとか、どこにでも置かれている募金箱や、一斉送信のニュースレターの冒頭に機械的に書かれている"被災地へのお見舞い"の一文を目にする度に、今は『震災後』であって、どうあがいても『震災前』には絶対に戻ることは出来ないんだという事を思い知らされる。
――この作品を、ポクはそんな日常から逃避するためにレンタルしてみた。脚本も演出もどこか中途半端で、心に沁み込む作品とまではいかなかったけど、ぼんやりと観ながら思いを巡らすにはピッタリだった。

マザーウォーター
(2010年公開)
監督:松本佳奈
主演:小林聡美・小泉今日子

[ 2011/05/06 ]

シネマサト
何となくネガティブ批評になってしまったけど、決して悪い作品ではなく、「かもめ食 堂」が好きな人は一度観る価値はある。キョンキョンが馴染んでなくてちょっと残念。

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