だいすけ先生の雑学アート

045「政権交代!デザインも変えようマニフェスト?」

今回は日本から。去る8月30日、投票に行くと役場の前は人の山。翌朝のニュースでは、300を越える絶対過半数を獲得した民主党への政権交代が大々的に取り上げられた。時代の変化や景気の後退を背景に政治も変わるべきだと国民が審判を下した形だが、日本は変わるのか?

今回の選挙でよく耳にしたのが『マニフェスト』。政策、宣言書、声明とか訳されるこの言葉、アートの分野でもアヴァンギャルドでショッキング、また政治的な意味を持つアートに用いられることがある。

アートと政治と言えば、戦争や革命下の国のトップが風刺画としてやり玉にあげられるケースを思い浮かべるが、今回の選挙ではネガティブキャンペーンが大々的に行われていたにも関わらず、そういったポリティカルアートと呼べる次元のものは、ほぼ皆無。立候補者は皆「クリーンなイメージ作り」の努力をしてるんですね! やはり日本人は礼儀正しい?

イメージ作りツールとしての選挙関連のデザインは、マニュフェストや改革を喚起させる単純明快のものが好まれたようだが、ポスターや駅前で配られるビラなど(サイトもね)他の分野に比べて昔からあまり変わっていない模様。本格的デザインで「政治家=理想や責任感があってカッコいい!」のイメージを定着できれば、サッカー選手やミュージシャンのように憧れの職業のトップランキングに入るはず?

『〜劇場』と政治が揶揄される部分ですが、落選した立候補者の中には、「国民の皆様、力をください! 私を助けてください!」って、「僕たちは助けてくれる人を選びます」と言いたい(笑)。わかるけど、泣き落としってどうなの? スター性をうまくアピールした新人当選者では、自分の顔写真入りの名刺が人気だった小泉進次郎(自)や、単独、旗を持って住宅地を歩いて回った城内実(無)、空手も黒帯(?)の福田えり子(民)らが印象的だった。国会でマニフェスト通りの活躍ができれば、将来はオバマ大統領を越える国際的政治スター間違いなし(意味不明)!!

今回の美術用語
A manifesto - is a public declaration of principles and intentions, often political in nature.
The Art manifesto - has been a recurrent feature associated with the avant-garde in Modernism. Art manifestos are mostly extreme in their rhetoric and intended for shock value to achieve a revolutionary effect.

[ 2009/09/04 ]

だいすけ先生
武谷大介(たけや・だいすけ)。美術家。現在トロント市を拠点に作品を制作・発表。
www.daisuketakeya.com
【展覧会@六本木ヒルズクラブ】
(開催中〜11月1日)www.roppongihillsclub.com

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