だいすけ先生の雑学アート

048「ベネチアビエンナーレ。中世から未来へ続くタイムマシン!」

ベネチアは言わずと知れた水の都。訪れた人はベネチア建築の美しさと細く入り組んだ水路と町並みに魅了される事だろう。当地にて先日22日まで開催されていたベネチア美術ビエンナーレは今年で53回目、通称、美術のオリンピック!

ビエンナーレだから2年に一度開催される訳だが、「ビエンナーレには美術部門だけでなく、映画部門・建築部門・音楽部門・演劇部門・舞踊部門がある。毎年ヴェネツィアで開催されているヴェネツィア国際映画祭…もヴェネツィア・ビエンナーレの一部である」(ウィキペディアより抜粋)。来年の建築ビエンナーレでは総合コミッショナーに日本人の妹島和世氏が選ばれた!

美術部門では、ジャルディーニ(カステッロ公園)のメイン会場とアルセナーレの2つを主に街中に作品が展示される。アルセナーレでは、若手アーティストを集めた『アペルト』が注目度ナンバーワン。ジャルディーニには各国のパビリオンが立ち並び、総合コミッショナーの決めたテーマをもとに各国のコミッショナーがアーティストの選定をする。今年のテーマは『世界を創造する』。サーカスのテントのような外観の日本館では巨大な写真のインスタレーション(やなぎみわ)、この家売りますとしてパビリオンを売りに出た邸宅のように見せたデンマーク館+北欧館、ブルース・ナウマンの回顧展で注目を集めたアメリカ館、鉄格子の中に黒い旗が延々と扇風機でなびいていたフランス館など、世界最新アートが大集合!

ちなみに筆者は最後の観客として会場入りした(だから何なの?)!

ビエンナーレは、アートの世界だけにとどまらない世界の『今』の縮図でもある。

作品を通じて時代を垣間みる事が出来るし、「ベネチアビエンナーレで見せてバーゼルアートフェアで売る」という最も大きなアートマーケットの仕組みだとも言われている。その効果を見れば、経済状況など世界の様々な動向が見えてくる?

そう考えるとビエンナーレの重要さがよくわかる。

中世の町並みに最新のアート。ベネチアは過去と未来を繋ぐ現代芸術タイムマシンなのだ…

今回の美術用語
Venice Biennale - is a major contemporary art exhibition that takes place once every two years (in odd years) in Venice, Italy. The Venice Film Festival is part of it, as is the Venice Biennale of Architecture, which is held in even years. A dance section, the "International Festival of Contemporary Dance", was established in 1999.

[ 2009/11/04 ]

だいすけ先生
武谷大介(たけや・だいすけ)。美術家。現代美術館プログラミングディレクター。現在トロント市を拠点に作品を制作・発表。
www.daisuketakeya.com

■ 展覧会@六本木ヒルズクラブ:好評により展示会延長!
www.roppongihillsclub.com
■ 壁画+Everybody Loves You(油彩作品)
@Toronto Don Valley Hotel & Suites
www.cptdv.com

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