気分は生活習慣病

124「悪癖を超えた不治の病」

通常、予備校であろうと、学校たるものに通う場合、夜間校でない限り、それなりに早い時刻に起床し、学校側が定めた始業時刻に遅刻せぬよう心掛けるものである。然し、”宅浪“(自宅浪人)の場合、全ての時間管理が己自身に委ねられているので、少しでも自分に甘くしてしまうと、プロフィールに”趣味…寝ること“と書いている何処ぞのアイドル並みに寝ることが好きな私だけあって、『早起き用の早目の就寝』と0時前に床に就いても起床は昼前になってしまったりする。

では、昼前ぐらいまで12時間以上も寝ていたから、翌明け方ぐらいまで勉強するのかと言うと、逆に”寝過ぎてしんどい“という悪循環極まりない状況下で、一日中肉体の気だるさから来る眠気と闘うことになり、眠気との戦績に比例して、勉強の成績が下がって行くことになる。

放っておけばどんどん成績という名の下り坂を転がり落ちていく大きな玉を、何とか我が力で坂の傾斜に抗うかの如く押し上げていかねばならぬ。そこで、小学校の夏休みの課題以来の一日の時間表を、『何時に起き、何時に朝食を摂り、何時から勉強を始め〜…何時に寝る』と、起床〜就寝までの間を事細かく書き上げ、それを勉強机の前に貼り、人が変わったかのように日々勉強に励む。…筈だった。

書き上げたその日の晩、表記通りの就寝時刻に床に就き、翌朝の定刻起床に備える。偉いもので、初日というだけあって、起床時刻は時間表を作成する前のように昼前ってことは無く、目覚めて直ぐに目覚まし時計の時刻を見ると、13時をすっかり回っており、見事な”昼過ぎ“であった。普段、1つしか仕掛けていないアラーム作戦も、あまりに結果が出ないということもあって、この日の為に新たにもう一つ購入したのにも関わらず、何の甲斐も無く、前日の己の努力含めた全ての起床に掛けた行ないを己の手により水の泡にしてしまった。

成長期でも冬眠時期でも無い私にとって、勉強時間より長い睡眠時間など何の意味も無く、単に必要ない。学校一の悪い成績も、己に対して厳しくしてこなかったことが原因であるが、我乍らそうそう改善出来そうにない。この悪癖、何とかせねばならぬ。

広辞苑によると『寝坊』とは「朝遅くまで寝ていること、また、その癖のある人」と在る。昼過ぎまでの睡眠は『寝坊』の領域を完全に凌駕した”癖“でない単なる『病気』である。病気となれば、病院なりの”施設“たる所へ入らねばならぬ。今まで、その施設が学校であったが、その環境がなくなってしまった以上、自分でその施設を設けねば…そこで思い付いたのが、早朝アルバイト無理矢理起床大作戦である。バイト先を施設とし、元来責任感の強い自分は、他人に迷惑が掛かるとなれば何が何でも眼が覚めるであろうと考え、早朝2時間だけのアルバイトをすることにした。

バイト前夜、何としても遅刻する訳にいかない私は、家中の、目覚まし機能が付いていながらその能力を発揮し切れていない時計を集められるだけ集めて、ベッドの周りに幾つも設置し、いつも以上に早く寝た。そこまでした甲斐があったのか、初日からがっつりバイトに遅刻した。

[ 2009/08/21 ]

nob morley
日本は悲しい哉、冷夏で雨ばっかり。川にバーベキューに行ったら、豪雨で濁流に飲まれて流されるとこでした。雨に濡れた焼き肉は水臭いもんです。

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