気分は生活習慣病

132「箔付けこじつけ打って付け?」

『森田展義アワー』を実現させる為には、流行り廃りのサイクルが実に早い現代で視聴者に飽きられる事無く常に新鮮味を表に出しながら息の長い芸能人としてテレビに出続けなくてはならない。それには、浮き沈みの激しい芸能界を生き残っていく為の揺るぎ無い存在感、一日3時間睡眠でも平気な体力、類まれなる運動神経、明晰な頭脳と、人としての箔が必要だと考えた私に、その当時足りなかったものと云えば、”頭脳“と”箔“であった(注…当時、ティーンだった自分がそう思い、気付き、考えただけで、現在の自分が出した答えでは決してありません。当然、今の私はそのどれもが中途半端で救い様の無い状況になり掛けていますが…)。

自分に良好な”頭脳“が備わっている事を証明するのに、早稲田大学出身というのは十分過ぎる。となると、「何としてでも早稲田に入る」を目指す他無く、次に”箔“が己に付いているかだが、要するに芸能人でよくある『清純アイドルが元ヤンキー』だったりとか、和田アキ子さんのように『高校を3日で辞める』とかのように、他を逸するような武勇伝を持っているか否かである。残念ながら私は『否』であった。”ならば作っていくしか道は無し“と、私が考察を重ね辿り着いたのが一人の女性だった。

今尚、芸能界の頂点に君臨し続ける、和田アキ子さん。『”いいとも“の”テレフォンショッキング“に最多出場』という経歴は私の心を強く惹きつけた。たとえ、『森田展義アワー』が叶わなくとも、彼女のようになれば”出演する事が一流芸能人への一歩“とさえ云われる『森田一義アワー』に何度も出ることが出来る。出演叶えば、後は、様々な手を尽くしてその”枠“を『一義』から『展義』に換えてもらうだけだ。
色んな事を安易に考え過ぎて目標地点が随分あやふやになってしまった感あるが、兎に角、私は2代目”タモさん“を目指すことにより『早稲田入学』を念頭に置き、それでいて”アッコさん“を意識しながら、箔を考え『浪人してまで入った早稲田を3日で辞める』を目標に、3日で辞める為に大学に入るという何がしたいのかよく分からない状況で、受験勉強に精を出した。

そして、全国の大学の試験日が発表され、センター試験が終わり、願書提出の日を迎えた時、前年に息子が唯一行ける学校として大学でなく”予備校“を挙げた母が、念の為受けたセンター試験の結果を知り、今年は息子が無理なく行ける大学を! と、奈良の或る教育大学を「此処の美術専攻なら2次試験が絵画の実技やから何とか行けるんちゃう?」と勧めて来た。然し、皮肉にも私が志望する、タモリさんと同じ”早稲田大学第二文学部“と試験日が同じだった。私のタモリさんに対する憧憬の念強く、また、絵を一切描くことなく終わった前年度の美大受験の悔しさから「俺は一生絵は描かん!」と心に決めたこともあり、悩むことなく気持ち一つに願書を投函、受験後、日々の努力報われ晴れて”合格“となった。

―それから3年後、一人の奈良の大学生が、教育実習先の小学校で、図工の時間、子ども達から「タモさん!」と呼ばれていた。

[ 2009/12/18 ]

nob morley
吉本新喜劇所属のお笑い芸人。今年のクリスマスは仕事が無さそう…けど、収入の薄い私は…どうせならインフルエンザにでも掛かって寝込みたい気分。

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