滑らかにとろけるチョコレートが
クレーム・ブリュレと出会う幸せな瞬間

Le Guignol

(2010年05月21日記事)



上から時計回りに Le Ce´zanne, Le Rome´a, Le Guignol(各$4.35)

ダークチョコレートを使ったムースケーキ

フランス人の私の夫は甘い物が大好きだ。おいしいものにはとにかく目がない彼は、トロントのスイーツ情報に常にチェックを入れている。そんな彼が勧めてやまない、本場フランスのケーキが食べられるという「Zane Patisserie & Boulangerie」に今回、足を運ぶことにした。

遊び心と想像力に溢れたケーキ

シンプルなフランスパンから繊細なケーキまでが揃うこの店で、オーナーパティシエのモーは温かく私を迎えてくれた。気さくでなにしろフレンドリーな彼は店に来るほとんどの客と仲良し。美しいケーキとは対照的に、店に気取った雰囲気がないのは彼の人柄のせいといっていいだろう。アルジェリアでパティシエの資格をとったモー。フランス領だった歴史のあるアルジェリアでは、今も本格的なフランス料理からデザートまでを学ぶことができるという。
「ケーキ作りは想像力と遊び心に溢れているものだよ。だから(僕の)ケーキは、どれをとってもまったく違ったユニークさがある」と語るモー。ショーケースには赤の水玉模様が楽しいマンゴームースとラズベリーのケーキ「Le Rome´a」や黄緑色とココアの色がきれいなピスタチオのケーキ「Le Ce´zanne」など、眺めているだけでもワクワクしてしまうようなケーキがずらりと並ぶ。

 

▲Croissant ($1.60)、Danish(各$2.00)
さくさくのクロワッサンは本場フランスの味! バターの香りがやさしく広がるデニッシュも人気だ。

▲Tarte aux Fruits Rouges ($19)
ベリーたっぷりのタルトは今が旬。
おいしい幸せをシェアしよう。

ケーキ4種は定番アイテム

いつ来てもこのケーキが食べたい!という客からの要望で、開店以来7年間変わらずショーケースに並ぶケーキがいくつかあるという。そのひとつがダークチョコレートを使ったムースケーキ「Le Guignol」。フォークを口に運ぶたびに濃厚なチョコレートが滑らかに広がり、ビスケット地に使われたアーモンドの香ばしさとのコンビネーションが絶妙だ。少しビターで上品なムースの真ん中に入っているのは、なんとバニラビーンズをふんだんに使ったクレーム・ブリュレ! 2つの味が出会って新しいハーモニーを生み出す、とろけるように幸せな瞬間だ。

モーの作るケーキのもうひとつの特長は、客の意見を反映していること。クロワッサンの微妙な焼き加減からケーキに使われるチョコレートの甘さまで、客の感想や好みに耳を傾けながら調整を重ねたという。そんな配慮も、多くの人に親しまれるケーキ屋でいられる理由のひとつだろう。
初夏の日差しが気持ちのいい季節、街の喧騒を離れて、おいしいケーキを食べながら友人とおしゃべり…そんなゆったりとした時を過ごしたい。
〈文/村上 ゆり〉

 

スタッフ

▲ドアを開けると、店員のヌーラが元気な笑顔で迎えてくれる。

information

外観 Zane Patisserie & Boulangerie
1852 Queen St. E.
tel:416-690-2813

火〜日 7:30 〜 17:30

▲Woodbine Ave.× Queen St. E. から徒歩2分

トロントマップ

店内 ▲賑やかなショーウィンドウには彩どりのスイーツが並ぶ。

 
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