暑い夏に向けて、
食をそそるスパイシー料理

Chicken Merguese Couscous

(2010年06月18日記事)


Chicken Merguese Couscous ($13.95)

チキンとラムソーセージのクスクス

「日本人はグルメで、味をよく分かってくれるから料理の作りがいがあるよ。うちのシーフード料理は特に人気だけど試してみる?」と言うオーナーシェフのアドゥル。一方の私は、チュニジア料理とは何なのか、想像することすら難しい。今回はそんなチュニジア料理を探るべく、「Djerba
la Douce」にお邪魔した。

秘伝のスープがおいしさの秘訣

人気のシーフード料理も捨てがたいが、ここはやはり一番チュニジアらしい料理が食べたい!
とお願いすると、出てきた料理はじっくり煮込んだチキンとスパイシーなラムソーセージの入ったクスクスだ。クスクスとはデュラム粉から作られた粒上のパスタで、チュニジアの位置する北アフリカでは主食とされているもの。スープやソースをかけて食べるのが一般的だという。
このクスクス料理の隠し味は、アドゥルが父親から教わったという秘伝のスープ。前の晩から仕込みをはじめ、コトコトと煮込んで作られるスープには、セロリ、大根、たまねぎ、ラム肉、チキン、そしてたくさんのスパイスが入る。スープと一緒に煮込んでいた野菜とチキンを別のフライパンに取り出して、新たに野菜とラムソーセージを加えたら完成。完成したスープは、レシピを聞いたとしても真似できないだろう奥の深い味だ。程よく辛く、スパイスが暑い日にも食欲をそそる。秘伝スープの蒸気で蒸されたクスクスに、スープをたっぷりしみこませて食べよう。そして、アドゥルのレシピを元に肉屋で作られたというラムソーセージにはたくさんのハーブや香辛料が含まれ、ラム肉特有の匂いはない。野菜の柔らかな味わいにうまみを上手く足してくれる存在だ。

 

▲プリプリの柔らかなイカと魚介の味が活きたソースはとにかく癖になる味! ピタパンと一緒に味わいたい。Calamari Djerbieno ($5.95)

▲パリッとした生地の中にはパセリ、ケッパー、ツナ、ジャガイモなどが詰まっている。チュニジア風のサモサというところだろうか。
Brique ($3.99)

料理に欠かせない「ハリサ」

クスクスはモロッコ料理でもなじみが深いが、違いはあるの?
という質問に、「モロッコ料理はレーズンなどを使い「甘み」を出したスープ・ソースが主流だけど、チュニジア料理はハリサを使いピリ辛に仕上げるんだ」と言って自家製のハリサを見せてくれたアドゥル。ハリサは唐辛子とにんにく、クミン、コリアンダーなどのスパイスを混ぜたチュニジア料理には欠かせない調味料。辛いだけではなく、料理に豊かな香りと深い味わいを生み出してくれる。辛いものが苦手な方は注文時に「ハリサ控えめ」をお願いしよう。
ここ多文化トロントならではの夏の楽しみ方、アドゥルの作る本格チュニジア料理を気軽に味わいたい。
〈文・写真/村上 ゆり〉

 

スタッフ

▲フランス、イタリアでも修行を積んだアドゥル。

information

外観Djerba-la-Douce

1475 Danforth Ave.
tel:416-778-7870
www.djerba-la-douce.ca

火〜日 16:00 〜 22:00

▲地下鉄Coxwell駅から徒歩2分

トロントマップ

店内 ▲壁一面の大きな壁画はチュニジアのマーケットの様子が描かれている。

 
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