ダイナミックでゴージャスなラムと
メキシコの伝統的チリペッパー・ソース

Lamb Barbacoa

(2010年08月20日記事)

Lamb Barbacoa ($28.00)

ラム肉のメキシコ風バーベキュー

8月も終わりに近づいたとは言え、まだまだ日差しが強いトロント。そんな日が続くと、メキシカンが食べた〜い!
と体が要求する時がたびたびある。そんな時、私の目に留まったのがフレッシュなメキシコ料理で評価の高い「Frida Restaurant &Bar」のフリーダの自画像を使った鮮やかなポスター。凛としたフリーダの眼差しに吸い込まれるかのように、エグリントン・ウエストへと向かった。
店名となっているフリーダ・カーロはメキシコを代表する女性画家。体の障害などを抱えながらも生涯を自由に生き続けた革命家でもある。そんなフリーダに子どもの頃から憧れていたというオーナーシェフのホセはフリーダのように無限の可能性に挑戦するため、レストランに迷わず彼女の名をつけた。

柔らかいラム肉と
フルーティーな赤いソース

故郷メキシコの味をスタイリッシュに提供したいというホセのメニューは、おなじみタコスから、あまり知られていない伝統料理まで幅広い。いい具合におなかも減っているのでボリューム満点の「Lamb Barbacoa」を注文した。Barbacoa(バーバーコア)とは、ゆっくりと蒸し焼きにすることで肉を柔らかく仕上げる、メキシコ風バーベキューとも言われる調理法だ。

▲アペタイザーに大人気の鴨肉入り ミニタコス。たっぷりのワカモレと 一緒に召し上がれ。 Duck “Carnitas" Mini Tacos ($16.00)

▲高温で焼かれた白身魚のハリバットは カリカリの仕上がり。トッピングには サルサ、ケッパー、ブラックオリーブ。
Pescado a la Veracruzana ($26.00)

骨付きラム肉とチーズが豪快に盛りつけられたこの料理、早速ゴージャスなラム・チョップにナイフを入れ、ひと口…。スパイスのよくしみ込んだ、とろけるように柔らかいラム肉の味が広がる。ラムにかかった赤いソースの味をよく探ってみると…おやっ、何かが違う。ソースに果実のような甘みとほのかな酸味があり、ラム肉特有の後味さえも爽やかにしてしまうのだ。どれだけ食べてもこのソースの正体が解らず、ホセに尋ねると、「モリタという伝統的なチリペッパーでできているんだよ」というお答え。甘みの強いチリペッパーをスモークさせながら乾燥させていくモリタは、完熟したチリペッパーを使用するため辛さがほとんどなく、まろやかなコクとフルーティーさが特徴。高級な味に仕上げるための大切な隠し味なのだと言う。さっぱりと品格のあるモリタ・ソースと、トッピングされたチーズが滑らかに肉と絡み合う。食べ慣れた定番のメキシコ料理とはひと味もふた味も違う一品だ。
「料理には愛がこもってなくてはだめだね。それでなくては食べても芯まで満たされる事はないよ」と語るホセ。彼の情熱的で大胆なメキシコ料理で、トロントの残りわずかな夏をエネルギッシュに乗り切ろう。
〈文・写真/村上 ゆり〉

スタッフ

▲ ホセのパッションは彼の料理にたっぷりと表れている

information

外観Frida Restaurant & Bar

999 Eglinton Ave. W.
tel:416-787-2221
www.fridarestaurant.ca
Dinner
火〜土 17:00 〜 22:00
日 17:00 〜 20:00
Brunch
日 10:30 〜 14:00

▲地下鉄Eglinton West 駅から徒歩3分

トロントマップ

店内 ▲ バーとして午後を過ごすのにも最適。毎週火曜はライブ音楽あり。

 
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