フランスの家庭料理を
気軽に楽しむ

Le Cassoulet Royal

(2010年11月05日記事)

Le Cassoulet Royal ($20.00)

フランス料理というと高級な料理がコースで少しずつ出てきて、音を立てず上品に食べるという印象がある。そのため、「フランス人はそんな風に毎日食事をするの?」 という素朴な疑問がいつも頭にあった私。そんな事をフランス人の夫に話すと、百聞は一見(一味見?)にしかずと、早速フランス料理店「Batifole」に予約を入れてくれた。

店も料理も明るくカジュアルに

レストランは、中国語の看板が目立つエリアにあって唯一、フランス国旗を掲げたかわいらしい店。旧チャイナタウンというロケーションの隠れ家的な店として人気を集め、リピーターが耐えないという。店名の「Batifole」は、「遊び心たっぷり」という意味。その名の通り、ここはフランス料理のかしこまった雰囲気を壊し、明るくカジュアルなビストロ風のレストランを目指している。また、フランスの一般家庭で愛され続ける気取らない料理を提供しているのも売りのひとつだ。

伝統的なオーブン料理

この店のオーナー、ジョンジャックのお勧めはオーブンで一皿ずつ用意された熱々の料理。昔ながらのサンデーディナーをイメージしながら作ったオーブン料理だ。フランスの田舎では、日曜日になると母親が前の日から仕込んだ食事を一日中オーブンで調理し、その愛情のこもった料理を家族揃って食べるのがお決まりだという。

▲上品な香ばしさが食欲をそそるオンタリオ・ビーフのステーキ。添えられたブルーチーズがまろやかさを加える。
Filet Boeuf de l’Ontario ($27.00)

▲白身魚のオーブン焼きはふっくらと蒸された魚に香草が加わり、さっぱりとした仕上がり。
Filet de Saint Pierre ($20.00)

そんなオーブン料理の代表と言えるキャセロールは、南フランスに伝わるおふくろの味。ここではソーセージ、ポークベリー、ダックコンフィという豪華な3種の肉を使用し、レストランならではの贅沢さを楽しめる一品に仕上げている。ベースに使用されているのはトマトソース。隠し味に使われているレモンオイルの仄かな香りが口にした瞬間に広がり、料理全体に爽やかな印象を生み出す。このソースと非常に相性の良いソーセージ、歯ごたえのあるポークベリーの食感を十分に楽しんだ後、ダックコンフィをいただく。ダックコンフィとは、24時間以上もの時間を費やしながら鴨肉をダックの脂や香草と一緒に低温でじっくりローストしたもの。パリッとクリスピーなダックの皮と、旨味が凝縮されたジューシーな肉のコントラストが良い。 そして、料理とともに忘れてならないのがワイン。

スタッフ

▲ オーナーのジョンジャック(左) とシェフのパスカル。

元々ワインコレクターだったジョンジャックは、集めているうちにいつの間にかワインリストの豊富さでも有名なレストランになってしまった、と笑う。ワインのセレクションはなんと350種。温かなオーブン料理とともに、フレンチワインも是非、味わいたい。

〈文・写真/村上 ゆり〉

information

外観Batifole

744 Gerrard St. E.
tel:416-462-9965
www.batifole.ca
営業日
水〜日 1 8:00 〜22:30

▲ Broadview Ave. × Gerrard St. E. から徒歩5分

トロントマップ

店内 ▲ オーナー自慢のアートコレクションが店内を楽しく彩る。

 
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