イラン風の居酒屋で味わう
串焼き料理

Bareh Torsh

オンタリオ産ラム肉のケバブ

(2010年12月03日記事)

Bareh Torsh:
Ontario Lamb Chops w/Pomogranate Walnut Marinate ($28.00)

トロントに来て初めてイラン料理を食べたのはもう5年も前のこと。奥深い味のソースや、聞き馴染みのないスパイスなど何から何まで驚かされ、あっという間に虜になってしまった。そんな私に最近紹介されたのが、革命によりイスラム共和制となる前、1910年代までのイランで人気だった料理を取り揃えているという珍しい店。どんな料理が食べられるのか期待に胸を膨らませつつイラン・レストランの「Banu」へ足を運んだ。

イラン料理の居酒屋!?

人々のたまり場となる昔ながらのレストランが作りたかったと言うオーナのサミィラ。レストランに来る客の交わりや会話などを大切にするこの店は、アルコールも大切なメニューの一部。特に革命前はヴォッカが好んで飲まれていたそうだ。そのためメニューはヴォッカに合うものが中心。酒を飲みつつ食べ物をつまんで、会話を楽しむというスタイルはまるで居酒屋のような雰囲気だね、とコメントすると、「そう! それ!IZAKAYA!」と大喜び。居酒屋話についつい花が咲いてしまった。

焦げまでおいしい串焼き料理

この店のメイン料理はケバブ。ケバブは元々ペルシャで生まれた肉の串焼き料理のこと。ここでは牛タンやハツなど、普通のレストランではなかなか見かけない肉類を取り扱っていることも自慢のひとつだ。今回は、羊肉を使ったケバブが最も伝統的だと聞き、せっかくなのでラム肉のケバブを頼むことにした。

▲ ヨーグルト入りのクリーミーな茄子のディップ。カリカリのフラットブレッドにたっぷり載せて召し上がれ。
Kashk o Bademjan ($17.00)

▲ ひと口サイズにスライスされたレバーはとろけるような歯触り。ライムの酸味がよく効いたソースとの相性もよし。
Jigar: Calf's Liver ($11.00)

家族代々に伝わるザクロとクルミが入った特製のソースにオンタリオ産のラム肉を一日中つけて味を均等にしみ込ませ、直火でカリッと表面を焼く。串に刺した肉をくるくるとこまめに回転させながら焼く方法は日本の焼き鳥のようだ。

ミディアム・レアに焼き上げられ、しっかりと味のしみ込んだラム肉は臭みが全くなく、とにかく柔らかい。そして肉の焦げの香ばしさが舌を楽しませてくれる。下味に使われている特製のソースのレシピは企業秘密とのことだが、醤油味のような感覚の親しみやすい味付けだ。かすかに広がる爽やかなザクロの酸味がまた新鮮。ラム肉と一緒に添えて出されるヨーグルトソースは、ほうれん草の苦味とヨーグルトのマイルドな甘みが、また異なった印象でラム肉を楽しませてくれる。

スタッフ

▲ 日本の居酒屋に是非行ってみたいと言うサミィラ

心も体も温まる空間を提供してくれるレストラン「Banu」。この冬はイラク風の居酒屋でケバブ料理をつまみながら、ヴォッカを片手にわいわいと楽しんではどうだろう。

〈文・写真/村上 ゆり〉

information

外観Banu

777 Queen St. W.
tel:416-777-2268
www.banu.ca
営業日
毎日 17:00 〜 25:00

▲ Queen St. W.× Bathurst St. の交差点から徒歩5分

トロントマップ

店内 ▲ 居心地の良さをとことん追求した店内。ライトブルーがクールな印象

 
▲PAGE TOP