2種類のソースに彩られた
サーモンを味わう

Saumon Poêlé Sauce
Genevoise

サーモンとクリーム&赤ワインのソース

(2010年12月17日記事)

Saumon Poêlé Sauce Genevoise ($28.00)

地下鉄のセントクレア駅からヤング・ストリートにでたところにある、シックなレンガ作りのレストラン「Didier」。ここはフランスが最優と認めるシェフのみに与えられる「Maître Cuisinier de France(マスターシェフ)」のメダルを取得した、カナダで唯一のシェフであるディディエーのフレンチレストランだ。以前本誌でブランチメニューを紹介したこの店、ディナーは更にロマンティックだという事でいつか特別な日に訪れたいと思っていた。と言いつつ今年も残るところあとわずか。迷っていないで、一年の大切な思い出にちょっぴりスペシャルな時を過ごすことにした。

トップシェフとのご対面

トロントをはじめ、世界中から注目を浴びているシェフにも関わらずディディエーはとても謙虚で、私のインタビューにも時間を惜しむ事なく応じてくれた。「人であれ素材であれ、その持ち味がベストに活かされる様にガイドするのが僕の役目」と言う彼は、数々の若いカナダ人のシェフを大物にした事でも有名。シェフの仕事は料理を作る事だけではない。その土地の素材を上手に人々に紹介していくことも大切な役割だと語る。ここでも、カリブの肉やカナダ産のワインやチーズなどを取り入れた、「カナダならでは」と言えるフランス料理を提供している。

▲ トロリととろける卵とガーリック、バターの風味がジュワーと広がる。トリュフ入りで高級な味のココット料理。
OEuf Cocottes Périgourdine ($14.00)

▲ キャラメルシロップで煮込んだリンゴをシュー生地に乗せ、シナモン入りのホイップクリームでトッピング。
TarteTatin ($12.00)

コントラストが生むハーモニー

熱々の湯気とともに、運ばれてきた香ばしいサーモンの香り。高品質のサーモンはカリッとパンフライされている。赤茶色のソースはフィッシュストックとレッドワインを煮詰めて作るリダクションソース。少し酸味があり、その中にもフルーティな甘みと香りが溶け合う。出しゃばる事なく、何重ものほのかな味が思い出のように生まれては消えてゆく、そんなリッチなソースだ。クリームソースはリークの甘さが上手に引き出され、添えられたホクホクのポテトとの相性ばっちりだ。この対照的な2つのソースが混じり合い、生み出される豊かなコクは見事。チャイブに包まれたアスパラは小さなブーケを思わせる、繊細でかわいらしいデコレーション。

スタッフ

▲ カナダNo.1のフレンチシェフ、巨匠ディディエー

料理に対する丁寧な気遣いと芸術的なプレゼンテーションは、フランス政府から認められたシェフならではと納得させられる。
今年も1年頑張ったご褒美に、年末のスペシャルなディナーに、憧れのレストランで華やかな料理を楽しみたい。

〈文・写真/村上 ゆり〉

information

外観Didier

1496 Yonge St.
tel:416-925-8588
www.restaurantdidier.com
営業日
Lunch
火〜金 11:30 〜 14:00
Dinner
火〜土 18:00 〜 22:00

▲ 地下鉄St. Clair 駅より徒歩1分

トロントマップ

店内 ▲ 大切な人たちと過ごすのにぴったりなプライベートな空間。店内には、リッチな雰囲気の中にも温かさが溢れる。

 
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