元気なワンコたちが雪原を駆け抜ける

Cannington Dog Sled Races

 

(2010年02月05日特集記事)

Photos: Courtesy of Cannington Dog Sled Races

マッシャーと多くの人の夢を乗せてワンコは走る! 第6回を迎える「カニングトン・ドッグスレッド・レース」は、オシャワ・ウィットビー市郊外のカニングトンで今年も開催。今年はジャマイカからの参加チームもあり、ますます盛り上がること間違いなし。一所懸命に走る犬たちに声援を送ろう。

交通手段からスポーツへ…

シベリアやアラスカ、そしてカナダの高緯度地域や日本では北海道などでも、スノーモービルなどが発達する前までは大切な交通手段だった犬ゾリ。1925年、アラスカ北端のノーム市にジフテリアが発生した際、風速40mの猛吹雪の中を走り抜けて血清を届けたシベリアン・ハスキー犬「バルト」や、80年代に空前のヒット映画となった『南極物語』で南極から生還した「タロ」「ジロ」も日本の南極地域観測隊第一次越冬隊のソリ犬だ。

輸送機関が発達し、その手段を犬ゾリに頼ることは稀になった今は、スポーツとして我々を楽しませてくれている。世界的に有名なレースは「ユーコンクエスト」と呼ばれ、オーロラで有名なアラスカのフェアバンクスからカナダ・ユーコン準州のホワイトホースまでの約1000マイル(1600Km)を走り抜けるもの。完走までに約10日から2週間を要する過酷なレースで、アラスカの大自然の厳しさに途中で棄権するチームも出るとか。

このような本格的なレースを見る機会はなかなか持てないが、オンタリオ州内でも週末を利用して見学できる犬ゾリレース大会がある。そこで今回紹介したいのがカニングトン市で開催されるイベント『カニングトン・ドッグスレッド・レース&ウィンターフェスティバル』だ。犬ゾリレースだけでなく、ワゴンライド、ポニーライド、マーケットプレイス、子どもたちのためのゲームエリア、そして先住民の暮らしを知る機会も持てる、家族で楽しめるイベントとなっている。また、カナダ人憧れの避暑地、ムスコカ・エリアに近いことからムスコカ・ビールを堪能できるビアガーデンも登場する。

電光が美しい都会的なフェスティバルもいいけれど、ちょっと足を伸ばして雪景色の中、動物たちと心通わせてみるのも楽しいだろう。

マッシャーと犬たちが息を合わせて挑むレース

犬ゾリを操縦する人のことを"マッシャー“という。犬ゾリはただ乗っていればいいというものではなく、マッシャーたちは犬の世話をしながら一緒に生活することを通じてソリ犬たちと友情を深め、信頼を得ることで一体となってレースに挑むのだ。マッシャーと犬たちの息があってこそ、一番先にゴールに辿り着くことができる。

今回のレースでは主に北米各地から70以上のチームが参加、総額1万ドルの賞金を目指して3種目5部門のレースが2日間を通して開催される。一番人気のスプリント6匹&4匹リレー(それぞれ距離は約6.4Km、約12.8Km)では、なんとジャマイカからの参加チームも! 1年半前までは雪を見たこともなかったジャマイカチーム、乾いた土の上にカートを走らせることで練習を積み、カニングトンでの入賞を目指す。ジャマイカチームは、動物愛護協会と連絡を取りながら野良犬となっていた犬や救助された犬を中心に「ドライランド・ドッグスレッド・ライド」をジャマイカ国内で開催しているが、同国の規制によりジャマイカから出国させた犬は再入国できないことから、その犬たちとのレース参加は不可能。今回のレースチームの犬たちはカニングトンの他チームから"借りて“の参加となるため、短い練習期間中でマッシャーがどれだけ犬たちと息を合わせ、コミュニケーションがとれるかが勝敗のカギを握るだろう。

ソリ犬たちのスピードと耐久力、そしてマッシャーの技術を競い合う犬ゾリレース。しかし、勝敗よりも大切なものは犬と人間が築く信頼関係。マッシャーや犬たちとの出会いがレース結果を越えた感動をもらたしてくれるだろう。

 

Event Information

Cannington Dog Sled Races & Winter Festival

Jamaica Dogsled Team

【日 時】 2月20日(土)、21日(日)
【場  所】McLeod Park (72 Peace St., Cannington, On)
     *GTAエリアからは車で約40分
【入場料】無料〜(催しにより異なる)
【連絡先】canningtondogsledraces@gmail.com
【サイト】www.canningtondogsledraces.com

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