北米最大のドキュメンタリー映画祭

HotDocs

映画の街トロントに、
また一つ国際的な映画祭がやってくる!

(2010年04月16日特集記事)

『ホット・ドックス 国際ドキュメンタリー映画祭』は、1993年よりスタートした北米地域最大のドキュメンタリー映画祭。今年で17回を迎える今回は、カナダはもとより、世界41か国から集まった170以上の優れたドキュメンタリー作品を紹介、世界未公開20作品や約50作の若手作家による作品の上映も予定されている。また、各方面からバイヤーや市場関係者も訪れる国際的な映画祭なので、最新のドキュメンタリー映画を知ることができる、まさに名前のとおり、"熱い(Hot)ドキュメンタリー(Docs)映画祭“なのである。

hotDocsひと口にドキュメンタリーと言っても、音楽やコメディー、社会問題に踏み込んだものなど、そのジャンルは豊富。公開は映画館だけでなく、トロント大学のホールや博物館併設の劇場などダウンタウン周辺10か所を利用し、11日間に渡って開催される。
この映画祭、日本で撮影された作品も上映されることにも注目したい。東京の「クラブ・ニュー・マリリン」で働くオナベ3人にスポットを当てた『Shinjuku Boys』や、一見風変わりな若い僧侶とミュージシャンが人生を問いかける『Ito-A Diary of an Urban Priest』では、ドキュメンタリー映像ならではのリアルな現状が映し出される。これら以外にも日本に関するドキュメンタリーは6作品がラインナップ。映画から日本の近代文化を見直し、考えてみるのもよいだろう。
また、他国から出品される作品で、視点を広げてみるのも面白い。ドイツ、オーストリア、スイスの映画人がともに作り上げた『David Wants To Fly』は、"超越瞑想"の原理を信じることで空に浮かびたいと願う主人公が、気づかない間に世界を股に掛けた大きなごたごたに巻き込まれていく。その他、オープニング作品の『Babies』や、男性の本音を映し出した『Steam of Life』など、話題作が満載の『ホット・ドックス』、映画好きはもちろん、ドキュメンタリーに苦手意識を持っている人にも是非、足を運んでもらいたいこだわりの映画祭だ。

※写真ともに David Wants To Fly
【場所/日時】 B5月4日(火)21時〜 A5月5日(水)15時45分〜

Shinjuku Boys

ブタがいた教室東京の「クラブ・ニュー・マリリン」には本当の男性との交流よりも、オナベ(男として生きてはいるが、典型的なレズビアンとは異なる女性)との交流を求める女性たちが集まる。そこで働く3人のオナベを見つめ、赤裸々に描いた作品。

【場所/日時】 F5月1日(土)11:30〜 ※Eat the Kimonoと同時上映

Sona, The Other Myself

映画祭で好評を博した『Dear Pyongyang』に続きヤン・ヨンヒ監督が送る1本。日本から北朝鮮に戻った弟の子ども、北朝鮮生まれの"Sona"ちゃんを通して社会を見た、愛らしくも鋭さのある作品。

【場所/日時】 A5 月4日(火)21:30〜, F5月7日(金)13:30〜

Ito-A Diary of an Urban Priest

新宿に住む若い僧侶とミュージシャン、2人は夢を失なった悩める東京の人々に手を差し伸べながら、生きることの意味について深く探求する。

【場所/日時】 A5 月2日(日)21:00〜、5月5日(水)16:00〜

Eat the Kimono

個性的で、様々な議論を呼び起こしてきたパフォーマー花柳幻舟。フェミニストである彼女は「着物に食われるな。着物を食え」という自身の有名なスローガンとともに日本各地を回る。

【場所/日時】 F5月1日(土)11:30〜 ※Shinjuku Boysと同時上映

Information

Sprockets

【日 時】4月29日(木)〜5月9日(日)
【入場料】 シングル$12、 フリーパス(10作品)$98 ※その他、お得なパスあり
【連絡先】 416- 637-5150
【サイト】 www.hotdocs.ca

場所
AAlliance Cumberland Cinemas(159 Cumberland St.)
BBloor Cinema (506 Bloor St. W.)
CInnis Town Hall(12 Sussex Ave.)
DIsabel Bader Theatre(93 Charles St. W.)
EKoerner Hall , The Royal Conservatory of Music(273 Bloor St. W.)
FThe ROM Theatre(100 Queen's Park)
GThe Royal Cinema(608 College St.)
HWinter Garden Theatre(89 Yonge St.)

 

Short Film Programme

Human Terrain

『なぜ我々を嫌うのか』。アメリカの新しい自覚戦略はイラク、アフガンの人々の心と精神をターゲットとしている。しかし、戦闘部隊に同行した学者が戦争を大学へと持ち帰った時、議論は爆発する。

【場所/日時】 F5月7日(金)21:45〜、 C5月8日(土)16:30〜

Anne Perry-Interiors

ベストセラー犯罪小説作家、アン・ペリーが、初めてカメラクルーを家に呼び撮影した作品。執筆作業風景や彼女の知られざる罪の意識など、そのミステリアスな生活の全貌が明らかされる。

【場所/日時】 F5月1日(土)14:15〜, C5月7日(金)14:00〜

Divorce Iranian Style

イラン北部の都市、テヘランを舞台に繰り広げられる、離婚裁判の訴訟手続き。その中で明らかにされていくジェンダー・ポリティックスの模様を描くと共に、イラン女性の決意の強さを新鮮に表現する。

【場所/日時】 A5月6日(木) 19:00 〜

I Shot My Love

家族、歴史、そして自身の感情から引き起こされる困難に立ち向かう際の姿を撮影した、ドイツとイスラエル、2組のカップル愛情のポートレート。

【場所/日時】 G5月4日(火)19:30〜, A5月6日(木)16:15〜

Enemies of the People

カンボジア大虐殺の真実に迫るため10年を費やしたジャーナリストの作品。大虐殺の犠牲となった自らの家族、彼らが"どうして"殺されたのかを探る。サンダンス映画祭審査員特別賞受賞作品。

【場所/日時】 B5月3日(月)18:30〜, D5月5日(水)11:30〜

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