注目の展示やイベントが盛りだくさん。
家を出て、アートに触れる一日を

春、アートに出掛けよう!

 

(2010年05月07日特集記事)

トロントを代表する2大アートスポット、ロイヤル・オンタリオ博物館(ROM)とオンタリオ美術館 (AGO)。常時展示はもちろんのこと、様々なイベントが開催されていることでも人気を集めている。

ROMは、ご存知、迫力ある恐竜の化石をはじめ、中国の美術コレクションやミイラなど、展示物600万点を超えるカナダ最大の博物館。2003年から「ルネッサンスROM」と呼ばれる拡張プロジェクトが進められ、0高円宮ギャラリー(Prince Takamado Gallery of Japan)」と名付けられた日本関連の常設展示スペースも新たにオープン。外観もスタイリッシュに変身した。

一方のAGOは現代アートが中心の美術館で、ヘンリー・ムーアの彫刻コレクション数は世界でも有数。ピカソやゴッホのコレクションもあり、美術館自体のデザインもすばらしい。さらにギャラリーショップはおしゃれでお土産探しにも最適だ。
今回は、そんなROMとAGOの最新イベント情報をそれぞれ紹介。リーズナブルなのに深い感動を得られるアート鑑賞は、のんびりと過ごしたい春の休日にうってつけ。1日かけてじっくりと館内を廻ってもよし、無料入場日を利用してもよし、様々なアートイベントを楽しみたい。

CanAsian International Dance
Festival at ROM

今年のテーマは「MUSEUM DANCE」!
あなたもアジアの美に魅了される

1997年からアジア系ダンサーや音楽関係者が集まってスタートした「CanAsian International Dance Festival」。アジア系の文化から生まれた様々なパフォーマンスは情緒たっぷり。毎年高い評価を受けているダンスの祭典だ。日系3世でダンスキャリア30年以上を持つデニス・フジワラ氏がアーティステック・ディレクターとして指揮をとり、今年は4つのダンスグループがそれぞれアジアのひとつの国をテーマに熱演する。
そして、今回がこれまでの同イベントと大きく異なる点は会場だ。会場となるのはなんとROM。ROMのイベントを運営しているICC(Institute for Contemporary Culture)との共同開催で「MUSEUM DANCES」と題して開催される。入場料はROMの観覧料に含まれている。博物館でのダンスパフォーマンスという意外な組み合わせに興味をかきたてられたら、トロントが誇る世界有数の博物館をのぞいてみよう。
5月は「アジア文化遺産月間(アジアン・ヘリテージ月間)」。ここトロントでダンスを通じてアジアの美に魅了されてはいかがだろうか。

natashNatasha Bakht with Alexander MacSween

コンテンポラリーインドダンサーで振付師のナターシャ。今回は、古代インドにインスパイアされたダンスを披露する。
【出演プログラム】A、B

Dancer:Natasha Bakht
Photographert:David Hou

Soojung Kwon with the Opaque Ensemble

ソウルで生まれたコンテンポラリーダンサー。自らのルーツでもある韓国の歴史を感じさせる作品を上演する。 【出演プログラム】A、B
Dancer:Soojung Kwon
Photographer:David Hou

F.A.M.(The Floor Assassins Militia or Future Art Movement)

トロントの若手アーティストによって結成されたブレイクダンスグループ。
今回は、古代日本にインスパイアされたダンスを披露する。 【出演プログラム】B
Company: F.A.M.
Photographer: Filip Matovina


Moving Dragon Dance Company
with Michael Vincent

バンクーバーを拠点として、中国文化をルーツとする作品を発表するコンテンポラリーダンスカンパニー。
【出演プログラム】A
Company: Moving Dragon Dance Company
Photographer: Adam PW Smith

Exhibitions at Art Gallery of Ontario

ツタンカーメンだけじゃない
現在行なわれている特別展覧会にも注目

2008年にフランク・ゲーリーによる改築が完成したAGO。現在、再オープン以来初の大企画展「ツタンカーメン展」が行なわれている。しかし同時に5つの小さい秀逸な企画展が開催されていることはあまり知られていない。今回はそんな企画展に焦点を当て、その中でも傑出している「アンゼルム・キーファー展」を紹介したい。
キーファーはドイツを代表する美術家である。戦後、ドイツが歴史の中に葬ろうとしてきたナチスなどを主題として取り上げ、40年に渡って作品を発表してきた。90年代から南仏の広大な養蚕工場跡地に移り住んで制作を続けているが、そのスケールは半端ない。40以上のパビリオンを有し、しかもそのいくつかにはだだっ広い地下室が掘られ、トンネルで繋がっている。自分の作品は自然とのコラボだというキーファー、絵や彫刻に藁や鉛を使用する。今回AGOの大きな一室に所狭しと展示されている『Palmsonntag』も良く見てみると錆や泥の赤、化学反応で模様をつけられた鉛で作品が出来上がっている。彼が、現代の錬金術師と言われる所以である。

Anselm Kiefer 『Palmsonntag』

歴史のトラウマの中で生きてきた
ドイツ人作家のパワー炸裂手法
【手法】Installation
【日時】8月1日(日)まで

Palmsonntag, 2007
Mixed media installation
44 panels of mixed media on board(in lead frame under glass), fiberglass and resin palm tree, clay bricks and steel support
869×1829 ×762 cm

Francoise Sullivan 『Inner Force』

絵の前に座って 色の力で引き込まれてみる

【手法】Painting
【日時】5月30日(日)まで

Wangechi Mutu 『This You Call Civilization?』

気持ち悪いのにセクシー(?)な スーパーコラージュ

【手法】Collage
【日時】5月23日(日)まで

Rafael Lozano Hemmer 『Homographies』

一見何もない部屋に仕掛けられた びっくりアートで不思議の国へ

【手法】Installation
【日時】8月1日(日)まで

Rembrandt/Freud 『Etchings From Life』

17世紀の天才レンブラントと 現代を代表する人物画家フロイトの対話

【手法】Etching
【日時】5月23日(日)まで

Information

CanAsian International Dance Festival at ROM

【日 時】
〈プログラムA〉
5月7日(金)19:00〜20:30
8日(土)14:00〜15:30
9日(日)14:00〜15:30

〈プログラムB〉
5月14日(金)19:00〜20:30
15日(土)14:00〜15:30
16日(日)14:00〜15:30
【場 所】 Royal Ontario Museum (100 Queens Park)
【入場料】 ROM入場料のみ。一般$22、 65歳以上・学生$19、
子ども$15、3歳以下無料
【連絡先】 416-593-8455
【サイト】 http://canasiandancefestival.com, www.rom.on.ca

Art Gallery of Ontario

【場 所】 317 Dundas St. W.
【入場料】 大人$18、学生$10 (水曜18:00〜20:00無料)
【連絡先】 416-979-6648
【サイト】 www.ago.net

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