Toronto Festival of Arts + Creativity
あふれるアートとの遭遇

Luminato

(2010年05月21日特集記事)

Two Faced Bastard(C)Chris Budgeon

今年で4年目を迎える Luminato は、トロント市内のパブリック・スペースなどが様々なアートで飾られる10日間のフェスティバル。「アート」と言っても小難しいことは抜きで、ヤング-ダンダス・スクエア やトロント市内の主要シアター、ホールなどを中心に舞台、ダンス、音楽、映画、文学、ビジュアル・アートなど、とりどりのジャンルが楽しめる。

Luminato には「コラボレーション」「アクセシビリティ」「多様性」という3つの指針がある。「コラボレーション」とは、異なる地域、文化、世代のアーティストとの共演を実現し、新しいインスピレーションを発掘すること。「アクセシビリティ」は、多くの人が楽しめるよう多数のイベントを無料とし、有料のものでも、なるべく低い価格設定を目指すこと。「多様性」は、トロントの文化的多様性を大切にすることだ。また、「新しい」作品を啓発することも目的の1つで、時間をかけて参加作品を吟味し、将来性豊かな作家を育成する手助けをしている。おかげで私たちは、斬新かつ貴重なアートが手軽な値段で楽しめるというわけだ。実際、今年のイベントの約80%は無料。しかし、その芸術性は国際的にも高く評価されている。

今年の豪華なラインナップのなかからのお勧めは、『Two Faced Bastard』。オーストラリア・メルボルンを代表するコンテンポラリー・ダンスカンパニー「Chunky Move」のトロントデビューを飾る舞踏作品だ。会場を大きなブラインドで2つに区切り、同時に2つの異なる作品を展開するという一見「?」な構成となっている。実はこのショー、人生の二面性を問いかけるという挑発的なテーマを持ち、基本的にはどちらか片方の世界を描いた作品だけを見て、役者がカーテンの裏に消える瞬間や舞台に飛び出してきた瞬間に、もう片方の世界を意識する、という凝った設計になっている。私たちが見ているのは「表」なのか「裏」なのか? 「真実」はどこにあるのか。普通と思っていた日々の生活がちょっと違った視点で意識できるだろう。

普段はアートに触れる機会がなかなかなくても、「興味はある」という人は案外多いのではないだろうか。ハイレベルなのにカジュアルなこのフェスティバルなら、気に入る作品に誰もが出会うことができるはず! 「ゲイジュツ」が町中にあふれる10日間、アーティストたちのスピリットに触発されよう。

Two Faced Bastard

【日 時】6月11日(金)20時〜、 12日(土)16時〜、 20時〜、 13日(日)16時〜
【場 所】The Joey & Toby Tanenbaum Opera Centre (227 Front St. E.)
【入場料】$50

写真: Light On Your Feet(C)Luminato

John Malkovich - Live on Stage in the Infernal Comedy: Confessions of a serial killer

個性派としても演技派としても名高い俳優ジョン・マルコヴィッチが連続殺人犯ジャック・ウンターヴェーガーの半生を演じる、オペラあり、コンサートありの舞台作品。少女殺害の罪で無期懲役を宣告されたジャックはその後、刑務所で自伝を書き上げたことから刑期半ばで出所を果たす。そして彼はさらなる殺人を重ねる―「死の詩人」と呼ばれた殺人鬼を通して人間の闇を覗く物語。

【日 時】 6月11日(金)、12日(土)20:00〜
【場 所】 Massey Hall (178 Victoria St.)
【入場料】 $55〜125

写真:Nathalie Bauer


Masters of Magic

世界的なマジシャン6人が日替わりで自慢のマジックを披露。賑やかで奔放なステージは緻密な計算と地道な鍛錬によるものだ。おすすめはスペインのマジシャン、ホアン・タマリッツ。サービス精神旺盛な舞台を思い切り満喫しよう!

【日 時】 6月17日(木)、18日(金)20:00〜, 19日(土)13:00〜、20:00〜
20日(日)13:00〜、16:00〜
【場 所】 Panasonic Theatre(651 Yonge St.)
【入場料】$35〜45

写真:Juan Tamariz©Javier de Agusti´n

Light On Your Feet

ヤング-ダンダス・スクエアが誰でも参加自由なアウトドア・ダンスフロアに大変身! 夜ごと変わる音楽のセレクションはラテン、クィア、ボリウッド、80's にJ-Pop と多国籍で毎日行っても飽きることなし。J-Popには日本から野宮真貴も参加予定。お祭りだから、踊らにゃ損、損!

【日 時】 6月12日(土)〜16日(水)19:00〜23:00
【場 所】 Yonge-Dundas Square (1 Dundas St. E.)
【入場料】 無料
写真:Luminato

Julia Domna

シリアの舞踏集団「Enana Dance Theatre」の北米デビュー作は古代ローマ帝国皇帝セウェルスの妻、ユリア・ドムナの物語。皇帝家を掌握した彼女の人生は、富と権力と情熱に彩られている。悲劇で幕を下ろす、最期の日まで―磨き上げられたエキゾチックな舞台で皇后の劇的な生涯を堪能して。

【日 時】 6月18日(金)20:00〜、19日(土)14:00〜、20:00〜
【場 所】 MacMillan Theatre, Faculty of Music University of
Toronto Edward Johnson Building (80 Queen's Park)
【入場料】 $35

President's Choice®
1000 Tastes of Toronto(TM)

一皿5ドルでトロントが誇る人気レストランの料理の数々が楽しめる、味の饗宴。同じ会場では、19日、20日ともに様々な国と文化の音楽を堪能できるミュージック・フェスが開催される。また16日から20日まではアーティスト集団「FriendsWithYou」による、レインボーカラーのインスタレーションも楽しめる。

【日 時】 6月19日(土)12:00〜21:00、20日(日)12:00〜18:00
【場 所】 Queen's Park North
【入場料】 無料

The Canadian Songbook:
40 Years of Bruce Cockburn

カナダを代表する歌手の1人であるブルース・コバーン。バークリー音楽院でジャズを学んだあと、多くのフォーク、ロック・グループに参加した彼のたゆたうような40年の歴史は多様性に富み、味わい深い。穏やかかつ色艶ある歌声をギターに乗せて、友人ミュージシャンらとともに共演する。

【日 時】 6月16日(水)19:30〜
【場 所】 Massey Hall (178 Victoria St.)
【入場料】 $55〜85

写真左上から:Bruce Cockburn, Amelia Curran. Jian Ghomeshi, Michael Occhipinti

Information

Luminato

Toronto Festival of Arts
+ Creativity

【日 時】 6月11日(金)〜20日(日)
【場 所】 Toronto市内各所
【入場料】無料〜イベントにより異なる
【連絡先】 416-368-3100
【サイト】 www.luminato.com/2010/

Other Events

Luminato First Night

Luminato のオープニングを飾るのはカナディアン・ディーバの2人。ジュノ賞受賞のロックシンガー、サラ・ジョーダンと2010年のグラミー賞にノミネートされた R&B の歌姫メラニー・フィオナの力強いステージが楽しめる

【日 時】 6月11日(金)19:00〜23:00
【場 所】 Yonge-Dundas Square(1 Dundas St. E.)
【入場料】無料

Your Diva Backstage Access

L'Oreal のビューティチームが腕をふるって、今夏の流行を取り入れたメイクとヘアデザインをしてくれる。サンプル写真からなりたいイメージを選んで簡単に伝えられるので、誤解の心配なし! めったにないチャンスなので、ぜひ並んでみて。

【日 時】 6月11日(金)〜13日(日) 12:00〜23:00
【場 所】 Yonge-Dundas Square(1 Dundas St. E.)
【入場料】無料

The Dark Crystal

『ネバーエンディング・ストーリー』『風の谷のナウシカ』にも影響を与えた1982年公開のファンタジー映画『ダーククリスタル』。変わらぬ魅力を保ち続ける本作は『セサミストリート』のマペットを生み出したジム・ヘンソンの監督作品。

【日 時】 6月19日(土)11:00〜
【場 所】 National Film Board - Toronto Mediatheque(150 John St.)
【入場料】無料

 

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