〜Akira Kurosawa: Centenary of a Sensei〜

巨匠、生誕100周年

映画史上に輝き続ける 黒澤作品を一挙に上映!

(2010年06月04日特集記事)

写真:用心棒(Yojimbo)

ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ―。熱狂的ファンを世界中に持つ作品を生み出した映画人たちが、最も影響を受けたと常に名を挙げる映画監督がいる。その人は日本を代表する映画監督の一人であり、『世界のクロサワ』と称された黒澤明。娯楽としての面白さだけでなく、黒澤作品で見られる撮影や編集方法、また巧みなストーリー展開の技術などは、後に傑作と称えられる多くの作品に影響を与え、映画史上に大きな功績を残している

今年3月23日、黒澤明は生誕100周年を迎えた。その節目を記念して、日本では多くの特別上映会が催されているが、ここトロントでも回顧上映会が間もなく開催される。
ベネチア国際映画祭で最優秀賞となる金獅子賞を受賞し、日本映画を世界に知らしめた「羅生門」(1950)や、自身も『世界のミフネ』と称され、黒澤作品には欠かせない俳優・三船敏郎が、同じくベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した「用心棒」(1960)、そして今なお最高傑作として名高い「七人の侍」(1954)など、全30作品が揃う。
今回の上映を行なうのは、世界中から秀逸な映画作品を毎年300本以上紹介し、その質の高さから注目を集めている「cinematheque」。創始された1990年にも黒澤作品の上映会を開催しているこの会場で、映画界の至宝とも言える作品群が再び一挙に上映される。何度見ても感動を覚える作品たちが、大スクリーンで蘇るまたとない機会。日本が世界に誇る文化作品の数々を、思う存分鑑賞してほしい。

用心棒(Yojimbo)

1961年制作・110分 6月25日(金)21:00〜

二つの勢力の対立によって荒んだ宿場町に、一人の浪人が辿り着いた。やがて両方の勢力に用心棒として売り込みはじめた男は、巧みに同士討ちを仕組んでいく…。特異な用心棒役がベネチア国際映画祭でも高く評価された三船敏郎の演技が冴える。後にセルジオ・レオーネがリメイク版「荒野の用心棒」を制作。

生きる(Ikiru)

生きる1952年制作・143分
6月27日(日)18:00〜

胃癌で余命が長くないことを知った市役所の市民課長、渡辺の生き様を描いた傑作。書類に判子を押すだけの無気力な日々を見直し、市民から要望のあった公園を作るために働きかける―。「生きる」という普遍的なテーマを扱った黒澤明の代表作の一つ。

夢(Dreams)

夢1990年制作・120分
7月10日(土)21:00〜

独特の世界を描き出したオムニバス作品。「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤富士」「鬼哭」「水車のある村」の全8話。黒澤明が自分の見た夢を映像化したという。「鴉」に登場するゴッホ役を、黒澤を敬愛する映画監督マーティン・スコセッシが演じる。

 

Information

Akira Kurosawa: Centenary of a Sensei

【日 時】 6月11日(金)〜8月2日(月)
【場 所】 Jackman Hall (The Art Gallery of Ontario, 317 Dundas St. W.)
【入場料】レギュラーチケット:一般$10.14  会員$5.90※学生・シニア割引有
【チケット】ボックスオフィス(2 Carlton St.)
(Tel: 1-877-968-3456、 416-968-3456)
またはウェブサイトに て発売中。
【サイト】 http://tiff.net/cinematheque

Other Screenings

『羅生門(Rashomon)』
1950年制作・90分
6月11日(金)19:00

『醉いどれ天使(Drunkun Angel)』
1948年制作・98分
6月12日(土)19:00

『野良犬(Stray Dog)』
1949年制作・122分
6月12日(土)21:00

『七人の侍(Seven Samurai)』
1954年制作・208分
6月13日(日)19:00

『椿三十郎(Sanjuro)』
1962年制作・96分
6月19日(土)19:00、20日(日)16:00

『赤ひげ(Red Beard)』
1965年制作・168分
7月4日(日)16:30

『乱(Ran)』
1985年制作・185分
7月18日(日)16:00

『どですかでん(Dodes'ka-Den)』
1970年制作・140分
7月19日(月)19:00

 

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