「夢見る尖塔の都市」

Oxford

オックスフォード

(2011年04月15日記事)

写真(左) ©Le Manoir aux Quat'Saison
写真(下) ©Blenheim Palace and Jarrolds Publishing

「The City of Dreaming Spires(夢見る尖塔の都市)」の異名を持つ、学問と教育の町オックスフォード。世界中から集まる学生と観光客で年中活気に溢れ、永い伝統と歴史、そして豊かな緑や美しい田園に包まれた、温かな魅力の宝庫である。

見所たくさんの名門大学

Spires(尖塔・頂)が意味するのはイギリス最古の名門オックスフォード 大学。38のカレッジと6のホール(寮)で構成されたこの総合大学は、それぞれが独自の運営組織を有する。特に有名なのが、クライスト・チャーチ・カレッジ。カレッジにオックスフォード主教管区の大聖堂が融合した、世界でも他に類を見ないユニークな基盤を持っており、「不思議の国のアリス」で知られるルイス・キャロルはここで数学を教える傍ら、世界の名作を生んだ。そして、映画「ハリーポッター」で世にお馴染みとなったグレートホール(大食堂)は、同カレッジの一部だ。
また、最も美しいと評判なのがモードリン・カレッジ。校舎の東にあるアディソンズ・ウォークは、まるで絵に描いたような光景が望める小道。

カレッジの鐘楼やチャーウェル川に掛かる橋を眺めながら春にこの小道を散策すれば、戯れる小鹿の集団にも出会えるかもしれない。 大学内で、非常に個性的な意匠を持つのがラドクリフ・カメラだ。この英 国式パラディア建築の建物は、英国最大の大学図書館ボドレアン・ライブラリの一部であり、17世紀国王のお抱え医師であったジョン・ラドクリフの書庫として建造されたもの。この他にも、世界最古のアシュモレアン大学博物館やパノラマビューが楽しめる聖マリア教会など、見所はまだまだある。時間が許す限り様々な建造物を見て廻りたい。

町を離れて個性的な時間を

オックスフォード周辺の名所でひと味もふた味も違う時間を過ごしたい なら、ブレナム宮殿はマスト。ここは、イギリス元首相のウィンストン・チャーチル卿の生誕の場所であり、現在は11代マルバラ公夫妻の居城となっている。宮殿内のステートルーム(大広間)ではガイド付きツアーが利用でき、豪奢な陶器や調度品、肖像画などで美しく飾られたインテリアから、壮麗なセレブたちの暮らしを窺うことができる。また宮殿が誇る広大な敷地は、自らを「Capability・ブラウン」と呼んだ有能造園家が手がけた庭園に囲まれている。フォーマル・ガーデンにはウォーター・テラス 、ローズ・ガーデン、イタリアン・ガーデン、シークレット・ガーデンと、異なるテーマで彩られた庭園があり、何時間でも居たくなる。英国で最も豪華と称されるこの邸宅、ユネスコ世界遺産であることに不思議はない。
もう一つ紹介しておきたいのが、英国唯一のカントリーハウスであるル・マノワール・オ・キャトル・セゾン。フランス人シェフ、レイモン・ブランが経営するこのオーベルジュのレストランは、 27年連続してミシュラン2つ星を獲得した優れモノ。自家製の90種の野菜と70種以上のハーブが揃うキッチンで、鮮度と自然を大切にしたこだわりの味が創作される。32室あるゲストルームは全室センスよくまとめられ ていて、窓越しに田園風景が望める空間は良質な休息をもたらしてくれる。是非、特別な日に足を運んで至福の時を刻みたいものだ。

〈文/小野寺 こまち〉

information

● オックスフォード観光局
www.visitoxfordandoxfordshire
.com

● ブレナム宮殿
www.blenheimpalace.com

● Le Manoir aux Quat'Saisons
www.manoir.com


詳細マップは下を参照

 

Oxford (オックスフォード)

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