世界一小さな杜の大都

Geneva

ジュネーブ

(2011年06月03日記事)

Photo by Gary Michalak

 

レマン湖西南端に広がるジュネーブは、高度な文化と緑豊かな自然が融けあう美しい町。
人口約18万と小規模だが、国連欧州本部を始め重要な国際機関が集結し、欧州第3の金融都市の顔を持つことから、「世界一小さな大都市」と呼ばれる。世界で最も住みやすい都市のひとつとして常に名前が挙げられる理由は、都市に居ながらにして透明度の高い湖と壮大なアルプス山脈を望むことが出来るからだろう。そんなジュネーブの魅力を、歴史的建造物や昇華された芸術・文化、個性的なエリアを通じて紹介したい。

歴史と文化を感じる旧市街地

天空を突き刺すようにレマン湖の水を噴き上げる大噴水と、時計産業の発祥地を彩る巨大花時計が、2大シンボルとして町の瑞々しさを表す一方、小高い丘に広がる旧市街は長い歴史を物語る。晴れた昼下がりに多くの人で賑わう中央広場は、ローマ時代に商業が栄えた拠り所。約500年前に建てられた庁舎は、1864年第1回ジュネーブ条約締結、1920年国際連盟初の総会召集と、歴史的意思決定が成された場だ。そして、3種の建築様式が混在するサン=ピエール大聖堂は、ジャン・カルヴァンを中心に進められた宗教改革の活動拠点となった。教会の隣に位置する宗教改革国際博物館で、この世界史の流れを変えた事件の一途を辿ることができる。カルヴァン生誕400周年に造られた宗教改革記念碑も必見の史跡だ。

旧市街の城壁のすぐ側に位置するヌーヴ広場は、ジュネーブ・ハイカルチャーの焦点。華麗なオペラハウス、権威あるジュネーブ音楽院、優美な外観のラート美術館などが集まる。また、スイス作家の重要作品を含む膨大なコレクションを擁する美術・歴史博物館や、古今東西の豪華な陶器やガラス工芸を集めたアリアナ美術館なども近隣にあり、芸術の宝庫でもある。

その他、「平和の首都」の異名を持つ国連・赤十字の聖地ジュネーブに来たからには、国連欧州本部のパレ・デ・ナシオン、国際赤十字・赤新月博物館にて、国際機関の見地から世界情勢に触れてみよう。更に、世界最大・最高レベルの研究所セルン(欧州原子核研究機構)は、様々な工夫を凝らした展示やデモンストレーションを通じて、楽しく粒子物理学の世界が体験できる教養の場だ。

 


Photo by Ng Hon-Fai


写真 :© Gene`ve Tourisme

 

郊外へ足を伸ばして個性的な旅

人とは異なる時間を過ごしたいなら、カルージュという郊外へ繰り出そう。南へ僅か3キロ離れただけで全くの別世界にいるかのように感じさせてくれる街並みは、18世紀サルディーニャ王国時代、トリノの建築家がデザインしたもの。古くから職人の町だった面影を今でも残し、アーティストのアトリエが多く並んでいる。ブティックや骨董屋が連なる街の散策、カフェやレストランでの休息、そして夜はジャズバーでシックなナイトライフと、楽しみ方は実に様々だ。また、ボートクルージングでイヴォアというフランスの村へ出掛ければ、レマン湖の美を最大限に堪能できる。この地域でしか入手できない陶器や食材を扱う店を覘いた後は、湖から獲れる新鮮な魚に舌鼓を打つのもいいだろう。

〈文/小野寺 こまち〉

 


写真 :© Gene`ve Tourisme

information

● ジュネーブ観光局
www.geneva-tourism.ch

● スイス政府観光局(日本語)
www.myswiss.jp


詳細マップは下を参照

 
 

Geneva (ジュネーブ)

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